//この話はただの『はなさか爺さん。』を元に作られております。対のお話はなさかJさん //
昔々あるところに、おGさんが住んでいました。
ある日のこと、
村のおJさんが
一匹の子犬を連れてやってきました。
おJさんは言います。
「おGさん、この子うちで飼おうと思っていたんじゃがよく食うんじゃ。わしの変わりに育ててくれんか?」
やさしいおGさんは大喜び。
ひとりでさびしかったおGさんは
おJさんにお礼を言い、子犬を育てる事にしました。
子犬は真っ白な犬だったのでシロと名付けられ、
おGさんの愛情の元、すくすくとと育ちます。
大きくなったシロは土を掘るのが好きな犬になりました。
おGさんは最初は戸惑ったいたものの、
シロがあまりにも楽しそうに掘るので
そんな様子を楽しそうに見ていました。
「ほらほらシロや。そんな固い土を掘るのはおやめ。やわらかい土にしなさい。」
ある日のこと
シロは畑を指します。
『ここ掘れワンワン』
『ここ掘れワンワン』
おGさんは不思議に思いながらも
掘り起こしてみる事にしました。
なんと
大判小判が
ザクザクザクザク。
おGさんは驚きながらもシロの御礼だと思い、ありがたく受け取る事にしたのです。
すると、そんな様子を見ていた村のおJさんがやってきました。
「見たぞ。見たぞ?なぁ、おGよ。2,3日。ワシにもシロを貸してくれんか?」
最初戸惑っていたおGさんですがおJさんがあまりにも熱心に頼むので
シロを貸してあげることにしたのです。
2日。3日経過してもシロは帰ってきませんでした。
心配になったおGさんはおJさんにシロを返してもらいにいったのです。
するとどうでしょう。
シロはおJさんにいじめられていたのです。
「この!クソなんて掘りやがって!!」
可愛そうにシロはぶたれていたのです。
「おぉ、やめておくれ。おJさん。そんなことをするのならシロを返しておくれ」
おGさんはあわてておJさんに言いました。
しかしおJさんは言うのです。
「まだじゃ。まだ貸しておいてくれ。」
おGさんは不安で仕方がありませんでしたが、
もうシロには乱暴しないと約束させその日は帰っていきました。
数日後。シロは病気にかかり死んでしまいました。
原因はおJさんにぶたれたためです。
細い目をして白々しくおJさんがおGさんの元へとシロのなきがらを持ってきました。
「すまんかったのう。」
そう言い、おJさんはこれをくれてやると言わんばかりに細い枝を差し出しました。
悲しみにくれるおGさん。
おGさんはシロに立派な墓を立ててやろうと、シロの墓を作りました。
墓はおGさんの家の前に作られたのです。
ですか・・・
「ごめんなシロ。立派な墓をつくってやろうと思ったが腰が痛くて石がもてん。こんな小枝で悪いが。」
そう言い、おJさんから貰った木をシロのなきがらを植えた土に刺しました。
時がたち・・・木はドンドン大きくなります。
遠くから見てもよく分かるくらい立派なものができていたのです。
木が大きくなる頃になるともう年末です。
ですが、おGさんの家には餅をつくための臼がありませんでした。
そんなときです。シロが夢に現れたのです。
「おぉ!シロじゃ。シロのお告げじゃ。」
夢はシロの木で臼を作って餅を作れと言うものでした。
夢のお告げのまま、おGさんは臼を作りました。
さっそく、おGさんは楽しそうに
シロの臼でお餅をつきます。
するとどうでしょう。
とてもおいしそうな餅が出来上がったのです。
ですが、
あまりにも沢山作りすぎておGさんには食べ切れません。
仕方なく村で売ることにしたのです。
お餅はみごとな色艶に味でたいそう評判でした。
あっという間に完売して行ったのです。
沢山儲かりこれもシロのお礼だとおGさんは臼に感謝しました。
しかし困りました。
おGさんはあまりにも沢山作りすぎて
腰を痛めてしまったのです。
「これじゃ、もう作れないな。」
幸いな事に、シロのお餅のおかげで来年からは
餅をつかなくても十分なたくわえを得る事ができたので、
おGさんは臼を飾っておく事にしたのです。
すると、そんな様子を見ていたおJさんがやってきたのです。
「おGさんや。うちは毎年餅を売っていたんじゃが、臼が壊れてのう。臼を貸してくれんか?」
「じゃがアレはシロの木で・・・。」
「シロの木?無くなっているな。あんな立派な木を臼にしたのか?」
ピリピリと針を突き刺すかのような目でおJさんは言うのです。
玄関から来れば、木がなくなっていることなどはすぐ分かる事なのに白々しい。
でも、やさしいおGさんは言いました。
「お前さんはシロとの縁を持ってくれたから貸してやろう。」
おJさんはお礼を言うとさっさと行ってしまいました。
しばらくすると、
おJさんのつくる餅はクソの味がすると評判になり
おJさんは村人に、懲らしめられていました。
それに腹を立てたおJさん。
なんとシロの臼を燃やしてしまったのです。
そんなことを微塵にも思わなかったおGさん。
ある時、おJさんが悪ぶれもなく
シロの臼の灰を持ってきたのです。
おJさんが何か言っていましたがおGさんは残念で仕方がありません。
世の中にはこんな事もあるのだと自分を納得させおJさんに言いました。
「生きていればこんな事もあるだろうから・・・。」
おGさんが許してくれたかと思うとおJさんはさっさとおGさんの元を去ってゆきました。
ぼんやりとシロの灰を眺めます。
さっきはああ言ったものの、シロの生まれ変わりのような存在を失ったのです。
その肩の落としようったらありません。
そんな日の夜。おGさんは夢を見ました。
灰を撒くと・・・
なんと枯れていた桜の木に花が咲くではないですか。
そんな夢。
「これはシロのお告げに違いない!」
そう思い、おGさんは枯れ木にシロの灰を撒くと・・・
なんと本当に枯れていた桜の木に花が咲くではないですか。
「こりゃおもしろい。それ~」
おGさんは枯れ木に花を咲かせられる。
村の人にもそのことが耳に入ります。
おGさんは枯れた木に花を咲かせる事が出来るのだと。
「それ~」
おGさんは花を咲かせます。
村人達も大喜び。
春でもないのに桜が見られるのです。
それをたまたま見ていた大名様。
「コレ、そちはおもしろいものを見せてくれたな。褒美をやろう」
おGさんは、たくさんの褒美をもらいました。
そんな様子をまたまた見ていたおJさん。
「おGさん!灰を撒くとはどういうことじゃ?」
「おや、おJさんではないですか?シロが夢に出てきて・・・」
「そんなウソをつくんじゃない!!」
おJさんは、何かと言い草をつけおGさんの灰を持って帰ったのです。
灰を持ち出し大名様の前で灰を撒いてみます。
ですがあまりにも大量に掴んでいたため
大名様の目に入ってしまったのです。
「あいたたたた」
大名様はかんかんです。
「こら!そこのはなさかJ」
Jさんはたんまりと大名様に叱られましたとさ。