「ねぇ、おかぁ。ハサミどこ置いたか知らない?」

 

「もう。そこにあるでしょ。何でそこにあるのが分からないの。

アンタ、だんだん父さんに似てきたね。」

 

「・・・新聞の下にあったらわからないよ~。」

 

・・・・

 

「いっただきま~す!」

 

「お前、自分の分だけじゃなくて父さんたちの分の箸を準備しなさいよ。だめだよ。自分勝手は!本当にそんな所ばかり母さんに似てきたな。」

 

「うっさいわねぇ!」

 

 

 

ちゃん。ちゃん。 

 

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*物語はフィクションです。*

 

間接的にお互いの不満を言い合います。

 
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「ちょっと!聞いてくれる?」

 

「な~に?おかーさん。」

 

「最近の若い子ったらね・・・」

 

「・・・?」

 

「あぁ、そうだわ。

祥子はみんなでご飯食べに行った時に取り箸がなかったらどうする?」

 

「・・・?箸をもらうかな。」

 

「なかったらどうするの?」

 

「店の人に言う。」

 

「あ、もう!箸をひっくり返さないといけないのよ~」

 

「・・・?」

 

「今日ね、酢豚を食べに行ったの。」

 

「うん。知ってる。」

 

「でね、ウチの若い社員ったら箸をひっくり返さないで酢豚にそのまま箸を入れたのよ。」

 

「それ、その人のだったんでしょ?」

 

「ふつう分けるでしょ?私たちが、気にしないから

別に普通の箸で分ければいいわよって言ったらそのままよ。そのまま。マナー知らないのかしらね?」

 

「う~ん?取り箸を頼まなかった方が悪いんじゃない?」

 

 

 

  

 

 

 

ちゃん。ちゃん。 

 

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*物語はフィクションです。*

 

世代により、暗黙の了解とは違います。

 
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その日、私はたしかに死んだ・・・。

 

私の意識は遠のき、気がつけば宇宙の星々の中に囲まれていた。

 

背中の方には地球が見える・・・。

 

「・・・?」

 

光。光だ。

 

「只泉 正太郎だな。死因はまんじゅうを喉に詰ませた窒息。ふむ、なかなかの経歴だな。」

 

声がかかる。

 

「えぇ、はぁ。あの、あなたは?」

 

「天使、死神、または閻魔と呼ばれる存在だな。」

 

「あの、私は、地獄行きなのですか?」

 

「それは、お前の選択しだいだよ。」

 

「・・・?」

 

星々が動く。

 

「ここは?」

 

「ここは、お前の認識する天国に一番近い場所だ。」

 

「・・・?他にも天国があるってことですか?」

 

「天国とはお前の生きた世界の向こう側といことだ。

お前が認識した世界はつまりここまでと言うことだな。」

 

「じゃあ、ここはまだ天国ではないのですね。」

 

「そうだ。かつての人々はここを天と呼んでいたがね。」

 

「・・・。」

 

「今からお前の業績に対して道を選択させよう。」

 

「道?」

 

「そうだ。お前には選びゆく資格がある。」

 

「資格・・・。」

 

「さぁ、選ぶがよい、天国行きと地獄行き。」

 

「・・・あの?地獄行きを選ぶ人っているのですか?」

 

「地獄とは、新たに肉体を与えられあらゆる苦痛、苦難を乗り越える場所だ。それを望むものも多い。」

 

「・・・?」

 

「天国は無の世界。」

 

「ないってことですか?」

 

「無は無。時間、境界、意識すらもない平和で安定した世界。」

 

「・・・。」

 

「さぁ、選べ。」

 

「あの・・・?」

 

「なんだ?」

 

「平和で、のびのびと毎日を幸せに過ごせる世界はないのでしょうか?」

 

「それは地獄だ。」

 

「?」

 

「どうやら、お前の認識する天国と地獄は同じ存在らしいな。」

 

「あの。どう言うことです?」

 

「毎日続く幸せは退屈を生む。退屈な日々と言う名の地獄を選ぶのだろう?」

 

「はぁ・・・。」

 

「さぁ、選ぶがよい。」

 

 

 

私は、選択をした。

 

きっと新たな道へと進んでゆく。

 

 

 

『おぎゃ~、おぎゃ~、おぎゃ~。』

 

 

 

 

新たな肉体の声が聞こえる。

 

 

 

ちゃん。ちゃん。 

 

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*物語はフィクションです。*

 

∞の向こう側も∞である。

 
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