12月 
放課後
「まあ 綺麗な景色～♪ こんな所があっただなんて・・・いつも通学路しか通らないから」
「配達の途中で見つけてね 試験期間中だから誘ったんだ」
「あそこが私の家であっちが天児君の施設ね」
「ここから見渡す風景を眺めてるとここに引っ越してきてほんと良かったと思う」
「天児君に逢えたから・・・私は自分を変える事ができた・・・」
「俺にとっては普通にしてるだけだよ」
「そうね ところで聞きたい事があるんだけど・・・天児君は進路とか決めてるの？」
「俺は保育士になる」
「天児君にピッタリだわ」
「その前に・・・世界中を旅して色々な経験を積みたいんだ その為にバイトもしてる」
「え！？ 離れ離れになっちゃうの！？」
「ごめん・・・そうかも・・・這子さんは？」
「実は・・・私も短大に入って1年したら帝王学を学ぶためにイギリスに留学するの・・・」
「じゃあ 旅先で手紙書くしイギリスにも向かうよ」
「うん！ 絶対に逢えないって訳じゃないしね 私の夢は初の女性内閣総理大臣！」
「す 凄いね 這子さんならなれるかも」
「最小のコミュニティである家族を基にした暖かい国家を作るのが夢」
「出来るよ・・・俺が傍にいるから・・・目を閉じて・・・」
「え！？・・・・あ うん・・・」
這子の聖母コミュニティがMAXになった！！
這子は審判のペルソナの召喚と合体が可能になった！
這子は全てのアルカナを手に入れた！
我は汝・・・ 汝は我・・・
汝、ついに真実の絆を得たり。
真実の絆・・・それは即ち、
真実の目なり。
今こそ、汝には見ゆるべし。
聖母の究極の力、マグダラノマリアの
汝が内に目覚めんことを・・・
「こ これが・・・私の・・・私だけの真のペルソナ・・・」
「おめでとう這子さん」
「ありがとう天児君」
「暗くなる前に帰ろう」
「うん」
つづく