9月18日 日曜日
稲羽市立病院
コンコン
「どうぞ」
「失礼します 直斗さん大丈夫? いなくなったと思ったら入院してただなんて」
「大丈夫よ ちょっと気疲れで・・・」
「仕事に熱中し過ぎなのよ」
「もう・・・事件の方はヤマは越えたわ」
「そうなの? 流石ね それより・・・女って事・・・バレちゃったみたいね・・・」
「別にいいの 女である自分を良く見ないで男を振舞ってて・・・でもどれも私なのよね」
「どうしたの突然・・・ 直斗さんは直斗さんよ」
「解ったの 私は私のままでいいって」
「風評なんて気しない でも何だか直斗さん変ったわ 芯が出来て強くなったみたい」
「ありがとう・・・何だかふっきれました」
「言葉使いは切り替えてるのね あ 直斗さんに渡すものがあったっけ」
「これは・・・千羽鶴?」
「うん 直斗さんのファンクラブみたいな人達から・・・って全員女性だったけど」
「ファ ファンクラブ!? じょっ 女性だけって・・・」
「私からなら受け取るからって・・・・あは・・・ははは・・・」
「いっ 一応貰っておくわ・・・」
「じゃ 何か欲しいものがあったらいつでも連絡頂戴ね お大事に」
「ありがとう」
パタン
「僕は私 ね スクナヒコナ」
本編に続く