「LINE CUBE SHIBUYAってどこ!?」と思ってたら「渋谷公会堂」でした。そういえば、一時期「C.C.Lemonホール」とも名乗ってましたよね。コロコロ名前が変わるのって紛らわしいから個人的には嫌いです。劇場名ってブランドだから誇りを持ってほしい。。。余談:関西だと、劇場飛天→梅田コマ劇場→梅田芸術劇場とこれまた歌舞伎役者ばりに名前を変えている劇場もあります。
さて、秋ごろからネットを開くとやたらとバナーが表示される「神韻」。中国雑技団のような、ダンスカンパニーのようなCMながら、文面は日本語がどことなく不自然、頻繁に日本公演を行っているものの、上演会場がメジャーどころではないのがちょっと引っかかってはいたものの、やっぱり生でみてみたいパフォーマンスだと思ってチケットを購入。どうやら、この団体は中国共産党と仲が悪く、中国国内では上演が禁止されていることとか、プログラムに宗教的なものや政治的なものが盛り込まれていたりします。でも、ちょっと待って。差別や虐待を扱った舞台なんて「ウェスト・サイド・ストーリー」も「1789」も同じなのに、なぜか触れちゃいけない、そんなタブー色の強いのはなぜなんでしょうね。「レミゼ」なんてキリスト教色が強いのに誰もそんなことは言わない。。。今回の公演、クチコミや各界のコメントもまるで教祖様をあがめたてるようなものが多かったような💦💦💦 そして、客席は中華系の方が中心。日本公演なんだけれど、海外の劇場にいる時のような気分。
一つ数分の演目が20作品位上演されるプログラムですが、どことなく民音の公演っぽい印象を持ちました。演目ごとに日本人と西洋人の司会者コンビが出てきて解説してくれますが、ここの日本語もちょっとこなれてない印象。ツアー前提なのか、舞台装置は3段の大階段のみ。オーケストラは30人弱ですかね。ホリゾントに映し出される映像がとても色鮮やかで美しく、映像とライブが一瞬で切り替わるタイミングがとても見事。バレエともミュージカルとも異なる踊りで、非情に力強く、体操競技のような雑技団のようなテクニックが繰り出すのが圧巻。ラストは何だか神々しい気持ちになりました。中国系を中心としたダンサーたちはしなやかかつパワフルで、ジャンプは高いし、回転は緩急自在だし、何よりも足のラインが真っ直ぐでキレイで、オペラグラスが大活躍。そして、演出は、スモークの使用量がハンパなく、ダンサーの腰のあたりまでモクモク。ドライアイス→スモークマシンに代わってから、日本の舞台でこんなにスモークが流れるのって観たことないです。二幕冒頭なんて、深いスモークの中からダンサーが起き上がる斬新な演出に感動すると同時に「スタンバイの間、さぞ苦しいでしょうに」と舞台にかける執念に脱帽しました。
群舞あり、寸劇風のものあり、ソプラノソロあり(プログラムにあったテノールソロはなかった)、二胡の演奏ありと、ショーとしてとても楽しい2時間でした。「来年もまたお会いしましょう」というご挨拶があったので、きっと来年も来日されることでしょう。