【CINEMA】ボヘミアン・ラプソディ@TOHOシネマズ新宿 | てるみん ~エンターテインメントな日々~

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 QUEENの結成から、ソロ活動による仲たがい、ライヴエイドでの感動のライブまでをつづった音楽映画。最近のジューク・ボックス・ミュージカルはストーリーにも凝っている作品がヒットしているけれど、芝居そっちのけ。単調だけど、QUEENの音楽をじっくり聞かせる作り。フレディ(役)の歌声、特に発声がクラシックでもポップスでもミュージカルでもない独特のもので、声の魅力にノックアウトされました。聴きなれたテクニックではない新鮮な歌いまわしが楽しい。発声が楽で、伸びやかで、気持ち良かった~! もちろん、QUEENの楽曲は言わずもがな。クライマックスのライヴエイドの場面なんて、もはやコンサート中継。ノーカット20分。映画館なのでみんなおとなしく鑑賞していたけれど、『The Rocky Horror Picture Show』のように映画だけどみんなで盛り上がってOK!という回があったらきっともっと楽しい♪

 

 QUEENはリアル・タイムで聴いていたバンドじゃないんですが、それでも知っている曲ばかりだったしフレディ・マーキュリーの姿は存じていましたが、実は彼ってインドの人だったんですね。元の名前はファルーク・バルサラなのですが「パスポートもフレディ・マーキュリーにしたから!」って、パスポートの名前ってそんな簡単に好きなものにできるんだ!とビックリ。そして、彼の経歴を知ってみれば、QUEENの衣装やステージってどことなくマサラ映画。フレディ役を演じたラミ・マレックはエジプトの方で、正直、ちっともフレディ・マーキュリーに似ていないんだけど、そんなことが気にならなくなってくるのがお芝居の面白いところ。とはいえ、妻と結婚していたのに、いつの間にか男と接吻していて、急にゲイゲイしくなり(フレディ「この髪型どう?」、妻「ゲイみたい」)、見境なく男にも女にもちょっかいをだし、いつの間にかAIDSを発症し、次の場面ではお亡くなりになってました。展開早すぎてやっぱり芝居面では薄味ですわ。

 

 QUEENの音楽が大好きな人にオススメの135分。そして、QUEENの楽曲を使ったジューク・ボックス・ミュージカル『We Will Rock You』も久しぶりに観たくなりました。名曲ばかりのバンドです。

 

【スタッフ】
監督:ブライアン・シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン
原案:アンソニー・マクカーテン、ピーター・モーガン

【キャスト】
フレディ・マーキュリー:ラミ・マレック
メアリー・オースティン:ルーシー・ボイントン
ブライアン・メイ:グウィリム・リー
ロジャー・テイラー:ベン・ハーディ
ジョン・ディーコン:ジョゼフ・マゼロ
ジョン・リード:エイダン・ギレン
ジム・ビーチ:トム・ホランダー
ポール・プレンター:アレン・リーチ
レイ・フォスター:マイク・マイヤーズ
ジム・ハットン:アーロン・マカスカー
ボブ・ゲルドフ:ダーモット・マーフィ
ラリー・マレン・ジュニア:マシュー・ヒューストン
シェリー・スターン:ミシェル・ダンカン
デヴィッド・ボウイ:マックス・ベネット