30からでもやけっぱち。 | ジブン探検中。

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どう感じたか、どう思ったか、
書いて忘れていくブログ。

先日亡くなった野際陽子さん。
テレビ朝日の昼ドラ、やすらぎの郷にも
出演されていたこともあってとても驚いた。
劇中では走っていたりもしたからだ。
と、同時にちょっと老人っぽい感じが出てきたなぁ
とも思っていたところだった。
変な話だけど、野際陽子でも歳をとるのだな、と
失礼なのか褒めているのかよくわからない気分になった。


何と言ってもわたしの中の彼女のイメージは
山口智子と嫁姑バトルをして、
玉のれんを包丁片手に攻撃しながら
このー!!って言っているイメージだ。
それを伊東四朗が遠目に見ている。
コミカルなイメージだ。
他のドラマを見ていても、
彼女が出てくるなら空気が壊されることなく
違和感を感じさせないだろうと
安心して見ていられる感じがあって、
好きな女優さんだった。


芸能人が亡くなると追悼特番が放送される。
彼女の特番も例に漏れず放送された。
その番組を見ていて、
わたしが思っている以上に凛とした姿がそこにあった。


そこで、彼女の書いた絵ッセイ、を読んでみようと思ったのだ。


70からはやけっぱち
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野際 陽子
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▲この絵、野際さんが描いてるんだよ。


彼女は元祖意識高い系女子だ。
こうありたい自分というものをとても明確に持っていた
女性だ。
そして、それを身につけるために自分を律していた。
本人の判断による厳しさも緩さもありながら
自分を励まし、時に笑い飛ばしたり生活されていたのだなと
凛としていた根っこの部分を少しだけ見えせもらえたような
気がした。


知性があると言われていたけれど、
学歴や経歴ゆえの知性だけではないのは、
このエッセイを読んでみるとなんとなくでも
伝わってくる。


わたしが、彼女に
コミカルなイメージを持っていたことも
凛としているイメージを持ったことも、
安定感を感じたことも、
彼女が持っていたものがそのまま外にあふれ出た
結果でしかなかったのだなと思った。


彼女は仕事柄、自分に蓄積された溢れ出るものを
コントロールしている部分もあったと思う。
この状況ではこんな形で、
あの状況ではあんな形で、といった具合にだ。
それが演じているということに繋がっていたのかなと
そんな風に思った。


彼女とは違い表現することを生業にしていない人でも、
日頃の思考ルーティンやら、触れる事柄、
進んで触れていこうとする事柄が
勝手にあふれ出て、自分以外の誰かに伝わっていくのだな
と感慨深く思った。


わたし自身、自分にとても甘い人間なので、
彼女の生き方というものは、
下手な自己啓発本を読むよりもずっと効果があった。
ああしろー、こうしろーと言われるよりもずっと
素直にこうなりたいなと受け入れられる気がするのだ。


わたしが自分に甘いだけじゃなく、
変なプライドもあるのだろうな、と
認めたくないものの、認めざるをえない。
ハハ、ハハハ、ハハハ・・・


最後に、野際陽子さんの
ご冥福をお祈り申し上げます。
それにしても、残念でならない、し、
最後までカッコよく生き抜いていらして、
お疲れ様でしたと心の中で思った。