Silver Flame Ⅴ :アレサ・フランクリン
アレサ・フランクリン
ゴスペル :PRECIOUS ROAD
- アレサ・フランクリン
- アレサ・ゴスペル
クィーン・オブ・ソウル、レディ・ソウルの異名を持つ
ソウル・シンガー、アレサ・フランクリンが初めて
教会ゴスペル・ライブを録音したのが1956年、アレサが14歳の時です。
説教師として有名だった父C.Lフランクリンに連れられ
幼少の頃より教会ゴスペル・ライブを目の当たりにし
歌手になることを夢見てきた彼女にとって
待望のレコーディングだったでしょう。
父C.Lフランクリンの教会ゴスペル・ライブでは
感動のあまり失神者を続出するほどでした。
私も聴きましたが凄いの一言でした。
ゴスペルのメロディが付けられた説教が
矢の様に降り注ぐのです。
残念ながら彼の演奏を聴けるアルバムは廃盤のようです。
父の才能と音楽教育を受け継ぎ
神から授かったと言われた5オクターブの音域と
抜群の歌唱力を目一杯使って弾き語りをしています。
とても14歳とは思えぬダイナミックな演奏です。
魂の叫びは白熱(Silver Flame)のオーラとなって
聴衆を飲み込んでいくのです。
教会ゴスペル・ライブこそが
クィーン・オブ・ソウルと言われた彼女の原点なのです。
慣れ親しんだ数々のスタンダードを取り上げています。
中でも注目すべきは
父が得意としたプレシャス・ロードです。
初レコーディングとは思えぬ歌いっぷりで
聴衆を歓喜の頂点へと導いて行くのです。
ただし1956年と年代が古い為
録音状態は非情に悪いです。
白熱とは
アレサ・フランクリン、教会でのライブの代表作と言えば
が一番有名なのですが
これから紹介するアルバム「ゴスペル・ライブ」の方が
より一層、教会ゴスペル色が強くなっているのです。
↓ (勿論教会ゴスペル色が一番強いのは最初に紹介したアルバムです)
アレサ・フランクリン, フランクリン・シスターズ
ゴスペルとブルースの違い
ゴスペルとブルースのコード進行は全く同じです。
ではどこが違うのか
それは歌詞です。
恋人など世俗的な歌詞となっているのがブルース
神の教えを説いた歌詞となっているのがゴスペル
なのです。
だから歌詞を取ってしまえば区別がつかないのです。
そのせいかゴスペルとブルースは兄弟とか
表裏一体なんて言いますよね。
でも最近はこのように単純に区別する事が
難しくなって来てるように思います。
そんな事はさて置き
ゴスペルもブルースも至上の音楽である事に
かわりは無いですよね。
Silver Flame Ⅳ :エリック・ドルフィ
ERIC DOLPHY FIRE WALTZ
- ~AT THE FIVE SPOT ライブより
- エリック・ドルフィー, ブッカー・リトル, マル・ウォルドロン, リチャード・デイビス, エド・ブラックウェル
- エリック・ドルフィー・アット・ザ・ファイヴ・スポット Vol.1+1
エリック・ドルフィー達が創造した音楽は
賛否両論を巻き起こしました。
先進的な彼らの音楽を理解できる人は
当時は少なかったのです。
FIVE SPOT でのライブ
極めつけは「FIRE WALTZ」
彼の音創りはこの時代には早すぎたと言うべきか
メロディと不協和音が炎の塊となって耳に飛び込んで来る。
50度近いウイスキーをストレートでコップ一杯
飲み干したかの様な感覚が体中を駆け巡る。
悪魔のようなメロディと不協和音がファイブスポットを
常軌を逸した白熱の修羅場へと変えて行く。
聴衆はそれに酔いしれながらも
確実にスイングしている。
だからこそ
サクソフォンと言えばジャズの巨人が多くいますが
その彼らを差し置いて
私はエリック・ドルフィーを紹介したいのです。
彼の音は鳥がさえずるが如く音数が多いにもかかわらず
無駄な音は一切使わないぞと言っているように聞こえる。
一音一音が炎そのもの、しかもメラメラと燃える炎じゃない。
近づく物すべてを一瞬のうちに焼き尽くしてしまいそう。
聴く者の体を白い炎が包んで行く。
共演しているブッカー・リトルもそれに負けず劣らず
トランペットで熱く応えてくれる。
何て痺れるフレーズを返してくれるんだ。
涙が出そうなくらい嬉しいじゃないか。
それとピアノ、ベース、ドラムスにも
前衛的なこの二人をでよくぞここまで支えてくれました。
彼らにも感謝したいです。
エリック・ドルフィーを知らずば
ジャズを語るなかれ!!!
Silver Flame Ⅲ :カシオペア
ロック・ポップス、ジャズ・フュージョンの世界で均整の取れた
アンサンブルを探し出すのは非情に困難である。
こう言う世界ではヴォーカルまたは特定の楽器をフューチャーした方が
バンド(グループ)の音楽を確立しやすいからである。
楽器編成はギター、ベース、キーボード、ドラムスとなっている上に
特定の楽器をフューチャーする事はほとんどしていない。
だからどちらかと言えば(いや言わなくても)地味なバンドである。
実際デビュー当時の演奏を聴いた時の印象は薄く
彼らには申し訳ないが
この世界に残っていけるのだろうかという印象だけが残った。
10年近くが過ぎた頃
彼らの10周年ライブ盤レコードが発売された。
たまたまレンタルレコード店で目に付き、借ってみた。
そこには信じられないくらい調和の取れた
美しいアンサンブルが縦横無尽に広がっていたのである。
特にDISC2の1曲目「MOTHER EARTH」の演奏を終えた所で
「ドラムス・ソロ」→「ベース・ソロ」→「MISTY LADY」と
演奏していくあたりが聴き所
まずドラムス・ソロが終わると同時にベース・ソロが始まります。
と同時にドラムスはベースのサポートに入ります
そしてベース・ソロが終わると同時にドラムスとベースはサポートに回り
ギターとシンセサイザーが登場して「MISTY LADY」が始まるのです。
あたかも長い一つの曲に聴こえますね。
地味ではあるけれど、均整の取れたアンサンブルの中で
演じられていく白熱(Silver Flame)のライブはこたえられないですね。
先に掲載しましたCDジャケットの画像は、昔レンタル落ちCDとして
購入したものをスキャナーでアップしたものです。
残念ながら廃盤となっており
もし購入希望の方がいらっしゃった場合
手に入れるためにはオークションに出品されるのを
気長に待つしかなさそうです。
それで20周年を迎えたカシオペアの
ベスト・ライブ・セレクションというアルバムが出ているので
とりあえず紹介しておきます。
しかしこの中にはベース・ソロやドラムス・ソロはありません。
もともとベースやドラムスのソロを収録することは
稀なのですから。
いやあ、しかしブルーラグーンを見せてくれるバンドとしては
高中正義もいいけど
いぶし銀のCASIOPEAも最高です。
- CASIOPEA
- Best Live Selections~GROOVE&PASSION
Silver Flame Ⅱ:AC/DC
AC/DC THE RAZOR'S EDGE
- AC, DC
- The Razor's Edge
BOOWYは白熱のロック
ではヘヴィー・メタルの世界からも一つ選んでみましょう。
ヘヴィー・メタル界の重鎮、AC/DC
どのアルバムを選ぶか迷ったあげく、「THE RAZOR'S EDGE」
ここでもBOOWYと同じくギターとヴォーカルの共演が
行われている。
1曲目Thunderstruckだけを求めて買った人も少なくはないようだが
全編にわたり、稲妻かレーザーで何かを射抜くような感覚
かなり余分な音が殺ぎ落とされているように思うが
それがかえって悪評を招いているようである。
全盛期のヘヴィーさがないなんて意見もあったりする。
しかし私は白熱とはそういうものだと思う。
聴けば聴くほど味わい深く
シンプルで完成度の高いアンサンブルを堪能できる。
アンサンブルを追求していくと
売れ線から遠ざかっていくことは止む得ないことであり
結果多くの悪評を招いたりもする。
このアルバムはその最たるものである。
しかし私はこのアルバムにおける
均整の取れた美しいアンサンブルの中にこそ
白熱、「Silver Flame」があるのだと思う。
