(過去記事1)で子ども間経済格差の話をした.
所得によって労働者当人同士の経済学差が起こるのは仕方がない.
ある程度までは.
しかしね,
親の所得や財産,兄弟の数などによって,
子供間の経済格差が広がるのはおかしいと思うのですよ.
とくに兄弟の数が少ない方が豊かになるのであれば,ますます少子化が加速する.
子供にお金がかかるようになったとか言うけれど,これは誤解なんですよね.
子供の数が減って,一人当たりかけられる余剰のお金が増えてきた.
そしてそこを客単価があがるようなビジネスが増えてきて,
一人っ子家庭などに不安を煽って利益率をあげてきてる(過去記事2).
そうなると金のかけ方は相対的な競争になってくるので,青天井になる.
富裕層は一般層と差別化を図るために,際限なく金のかけどころを見つけていく。
私立中学受験から私立小学校受験,
海外旅行,海外留学,高級楽器習い事,など。
そのための業社が増えて、その広告費用をあてにマスコミが記事を書く。
そういったビジネスよいしょ記事が増える.
国が私立高校を無償化すれば,余った金で私立中学,私立小,...と際限なく
子ども間格差を作り出そうという富裕層と少子一般層が出てくる.
きりがないんですよ.
国は支援金を出すなら,ちゃんと所得制限はつけるべきだし,子供の数による差をつけるべき.
N分N乗方式でもいいけど,
世帯収入を家族の人数で割った一人当たりの世帯収入が一定になるように,
兄弟の数が多くともそれで経済格差が起こらないように,
政府は考えていくべきだと思う.
私立小中高なんてだいたい規模の小さい中小企業みたいなもので,
国がやっている公立小中高校の方が,本来負けるわけがないんですよ.
教員だって少子化の昨今経営母体が弱い私学は避けて公立落ちた教員が私学へ行くのが普通.
私学の強みは,公立があえてやらないチートをしてるだけなんです.
男女別学とか,成績別クラス編成とか,障害者排除とか,
一番大きいのは,富裕層の子だけを集めているところ.
インクルーシブ教育に逆行することを国連に勧告されて公立でやっていることを
私学という抜け道を富裕層にだけ許してしまっている.
公立小中学校だって,寄付金多く収めた子を優先的に入学させる,とか,
ペーパー試験で入試させて学校ごとに成績で輪切りするとか,
男女別学にするとか,
やってよいならやれるんですよ.公共の利益を考えて,あえてやっていない.
昔はやっていた時代もあったが,今はやめている.
私立学校がやっている良い教育で,公立学校がとりいれることが出来ない事なんて無いんですよ.
本来やってはいけないよね,と世界的にまたは日本国的に政治的に考えて禁止していることを
富裕層だけ許してしまっているのが私立学校.
例えば,
私立小学校中学校の新設は認めない.
私立高校に無償化する代わりに国のルールを認めさせる.
例えば,上位校への推薦枠の禁止.小学校の頃から学費を納めていた子を優先して大学へ入れるっておかしいでしょ.
入試は付属校でも外部からでも公平に取り扱う事.
学校を教育の独裁者にさせない(過去記事3)ことが重要.
経済支援を国がやっても少子化対策にはならない.
富裕層や少子一般層が故意に経済力で子ども間格差を作り出している.
これを政治で食い止めることこそ重要.
少子家庭にアンケートを取ったときに彼ら彼女らが嫌がることこそが,少子化対策になる.
(過去記事1)
(過去記事2)
(過去記事3)