昨年1月の共通テストの数学の

z偏差値とT偏差値

を比べてみた.

z偏差値は普通の学力偏差値で、T偏差値は順位から出したもの。詳しい定義は(過去記事1)参照.

 

 

2023.1大学入学共通テスト

数学II・数学B(100点満点)

平均61.48

標準偏差20.18

人数316728人

 

素点・z偏差値・T偏差値

0,19.5,13.0

1,20.0,15.4

2,20.5,16.5

6,22.5,20.6

11,25.0,25.2

21,29.9,31.6

41,39.9,40.1

61,49.8,49.4

82,60.2,59.4

92,65.1,65.6

94,66.1,67.3

97,67.6,70.9

98,68.1,72.3

99,68.6,74.1

100,69.1,78.0

 

上で

青字はz偏差値とT偏差値の差が1未満.

緑字は差が1以上5未満.

太字は大きい方を示す.

 

z偏差値にして25ー65ぐらいはT偏差値と非常に近い.

それ以上だとT偏差値が大きく,それ以下だとz偏差値が大きい.

 

T偏差値13.0の人はT偏差値25.2の人に本来12.2の差がつけられたはずが,5.5しか差がつかなかった(6.7得).

 

T偏差値78.0の人はT偏差値65.6の人に本来12.4の差がつけられたはずが,4.0しか差がつけられなかった(8.4損).

 

 なるほどね。満点取る人少なくなるようにとても難しい問題と、0点とる人も少なくなるようにとても易しい問題もいれたのね。(過去記事2)で書いた、満点と0点を怖がる作問者の心理が出ている。

 

(過去記事1)

 

 (過去記事2)



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