たまに見させていただいてるブログで

子供の進路について占い師に相談した話を読んだ。


 以下は私の考えを書く。偉そうに思えてしまったら御免なさい。


 私のブログ記事を読んでくれてる人なら分かると思うけど、私は理系人間で、観察と理屈で世の中を見るタイプで、エビデンスのない療育や教育、塾、などのエセ専門家には批判的。どんな人ともフラットに科学的に議論したいタイプ。

 カーネマンが言うところの専門家、つまり規則性のある分野で規則性を発見している人、ではない人が、困っている人を相手に金儲けするのが嫌い。

 だから占い師にも批判的だろうと思うかもしれない。

 まあタチの悪い占い師も沢山いるので一概には言えないだろう。

 私はタチの悪い占い師にはまりこむタイプでは無いので、ひどい占い師に被害を被らない。だから敵対心はない。でも悩んで困ってる人をかねづるにする悪い占い師も

いるのかもね。

 

 まあ、でもそういうことも分かった上で、ほうべんとして占い師に相談するのはありだと思うんだ。

 というのも、法律家とか医師とか、法律や医療の専門的な話にかかわる時には相談するけど、おうおうにして役に立たない。

 法律や医学って体系的な学問でないから、自分の抱えている問題についてはネットや書物で調べがついてしまう。法律家や医師に相談する時は自分が調べた事の再確認と、実際の裁判の文書作成や処方箋や意見書など、その資格者しか法的に出来ないことをしてもらうだけ。

 まあ、自分が法律なり医学なり、その筋の専門家になってプロとして次から次へと来る様々な相談客の多岐にわたる問題に短時間に正確に対応しようとしたら、大変よ。でもね、自分の問題だけに特化するなら、短時間で専門家と同じレベルにまで到達できる。

 だから、上に言った調査内容の再確認をして誤解がなかったら、あとは具体的にどうしたらよいかの戦略の話になる。

 

 これって、その相談する専門家の経験や地頭に強く依存する。

 例えば虐め被害で相談するにも、法律だけ知ってますという法律家ではあまり役に立たない。置かれている状況を正しく理解し、いろんな関係者の特性や心理をよく洞察して賭けにでないといけない。


 こういった戦略を深い思考で建てられる軍師って、そうそうはいない。普通の人なら普通こうするだろうという公式は当てはまらない。敵はそんな事承知の上でやってきてるわけだから。


 法制度でも医学的診断でも専門的なデータを取り揃えたら、あとは状況を総合的に判断して適切な時期に適切な行為を時には即座にスピード感をもって実行しないといけない。リスクも考慮した上で。


 こういった相談をできる人は限られている。

 今回の問題に一番近い経験をした人の意見は重要だったりする。だから私は療育なら、専門家よりも親の会の方が有効だと書いた。(過去記事1)に。プロの人は立場上、言いたくても言えないこともある。


 あとあまりに人間関係が近い人だと、相談したあとの後味が悪くなったりもする。あまりにもプライベートすぎる話が入ってくるからだ。それに、相談相手の答えと真逆の決定をしたら、その後の人間関係で気まずくなる。どうするかを決定する自由が阻害されると正しい判断が曇る。


 松下幸之助は相談者を雇ってかこっていて、経営上の重大な決定をする時に、頻繁にその人と相談をしたが、最終的な結論はその人の助言に従わなかったという。これも松下氏が相談者を雇っていたからできた事だ、上司に相談したら上司の答えに逆らえない。そういう人に相談するのは危険だ。

 この何度も重要な決定で正反対ながら長く続いたということから、2人の関係は大変良かったと思う。2人とも言いたい事を言える仲だったと思う。首になる覚悟で自分の意見をはっきりと言いつつ、正反対の行動をとっても首にしないで長い関係が続く。ある意味理想の関係だ。


 人間関係的にしがらみの無い人で、プライベートなことを詳しく話して相談し、戦略的なことも深く洞察してくれそうな人、って少ない。

 心理カウンセラーやら、それこそ占い師などから良さそうな人を見つけるしか無い。あとはお坊さんとか。


 心理カウンセラーは名称独占資格として、公認心理師(国家資格)と臨床心理士がある。しかし、それらの資格試験の問題集やら参考書などを見てみれば分かるが、内容は殆どない。(過去記事2)でも書いた。この資格を持っている人なら、相談者との関係で未然に防ぐ事が可能なトラブルを防げずに問題になることはなかろう。ほとんどは第三者に情報を漏らさないとかあえて教えられなくても常識的なことだ。そういったことが試験問題ででる。あとは心理学の本当に教科書的な蘊蓄だ。


 だから、心理師はよっぽどの毒になる問題は起こさないだろうが、相談する問題に対して有効な回答を出せるかは別の話だ。


 占い師に国家資格はない。個人情報を勝手に漏らす人もいるかもしれないのはリスクだ。


 そして、心理士にしろ占い師にしろ、経験は詰みにくい。というのも、フィードバックがあまり無いからだ。助言の通りして失敗した人はわざわざ報告に来ないだろう。助言でうまくいった人は、うまくいきすぎてもう来ない人と、わざわざ感謝を言いに30分4000-10000円を払って来る人に分かれるだろう。助言の結果を報告しない人が大半だろうから経験は詰まない。


 心理師にしろ占い師にしろ、悩みの問題を完全解決したら商売にはならない。何度もリピーターになってくれることで儲けにつながる。


 むしろ、相談者はどんな回答を聞きたいかを洞察して、答えてほしい回答を出すカウンセラーが儲けが多いだろう。


 だから、心理師や占い師を盲信はできない。


 しかし、彼らは多くいるので、いろいろなカウンセラーを試す事はできる。それで信頼できそうな人が見つかれば良い。


 私自身も悩んだ事でカウンセラーを試したことはある。

 ものすごく複雑な内容を話して全部理解して私が気が付かなかった解決方法を提案した人はいない。

 一つ思い出すのは、義父が悪質訪問販売で騙されて、消費生活センターに電話したら、センターから直接業者に電話してくれて、想定していたより簡単に解決した事はある。


 相談する相手が権力を持っている場合は、庶民ではできない事を簡単に解決する事が可能だ。


 問題の種類によっては行政や議員に頼むこともよいし、そのために普段づきあいしておくのも有効だ。


 私は発達センターが信頼できなくなってから、定期的にそのセンターの運営母体である地方公共団体のwebページで、センター関係の委員会の議事録は見ている。


 また、定期的に開かれる教育委員会の傍聴にも顔を出して、どんな顔をした人がどんな思考法で学校教育を見ているのかを観察している。議事録はwebでも読めるし傍聴人は発言は出来ないが、委員会に知人が出席している事がたまにあるので、会議終わった後、会釈くらいはして帰れる。

 校長や教育委員会やその事務方も、私の顔を知っているから、何か問題あって、私が校長や教育委員会に乗り込めば、学校教育の現状について素人ではない相手だと気づくだろう。全く頓珍漢な問題点をあげつらうモンスターペアレントとは話が違うと察してくれれば、その後の展開も速い。

 傍聴だけでなく、時折、地方公共団体が主催する教育関係の講演会なども参加して、名前と顔を知ってもらうようにもしている。

 どんな考えと仕組みで教育委員会が動いているか知っていれば、こちらも有効な攻撃方法を立案できる。

 ああ、あの委員は考え古いな、とか、あの委員は結構新しいこと勉強して知ってるな、とか、分かる。


 PTAなどの役をやって教員らと親しくなるというのも有効な方法だ。公立だと特に異動が多いから、六年居たら全教員より自分の方が学校の仕組みや前例に詳しい。入学時にいた教員のほぼ全員は卒業式にはいないからね。

 地方公共団体の委員会に出て校長や現場の教員らより上の立場にいる人たちと顔見知りであることは強い。まあ、実際どうかは別として、こちらの心理的にも、向こうの言うこと全部信用せずに対等の立場で話せる気持ちになれるから。自分に自信のない頭の悪い人に限って、権力振りまわして頭ごなしに言ってくるが、そういう人にこそ、こちらが教育委員会の今の動きを知っている事を示すと強い。


 何か問題が起こってから対処するのではなく、仮想敵に対して有利な状況を準備しておくことが重要。


 たぶんカウンセラーとかはこういう助言はまずくれないと思う。

 ようは相談する相手の立場ではなくて、その人個人の経験と思考の深さだ。

 立場上言えないこともあるから、占い師とかは怪しげだから逆に一番本音が言える職種かもしれない。教師は不登校が良いですよととか、虐めは解決できませんとか言いたくても言えない。


 上は持論です。人によっては、それ違うよ、とか思うかもしれない。


 偉そうに感じて鼻についたら御免なさい。



(過去記事1)


(過去記事2)