昨日病院の小児精神科の待合室で待っていると、

自分が待っている医師と同じフロアの別の医師が、ドアを開けたまま大声で話している。電話で子供の親と話しているようだ。


 本人がいなくても診察はしますけどねー、診断はできませんし、それなりの診察しかできないという事です、それを承知の上であれば構いませんがー


 どうやら、小学生か中学生か高校生か知らないが、子供本人を連れてこないで、親だけが来て、子供の説明をして医師の意見を聞きたいらしい。


 あるある、これってあるよね。未就園児、未就学児なら騙せても、それ以上になると、本人が話を分かってしまう。障害の本人告知をいつにするか問題ってある。うちの下の子はまだ分かってないから、いつか告知問題に悩む時期が来るだろう。

 でもそれ以上の年齢になると、子供本人が何故病院に連れてこられてるのか分かってくるから、親としては、精神科に子供を連れてくるのは躊躇するんだよね。


 うちの子は小さくて分かってないと言ったけど、細かいことは分かっていなくても、ポジティブかネガティブかぐらいは察してると思う。だから子供の手前、医師にはポジティブな話ばかりでネガティブな話はしにくい。

 だから私は2回に一回は私が単独で子供抜きで診察室に行く。医師と私だけで本音を語り合うために。


 子供無しで親だけでも診察してくれるって、素人は普通知らない。精神科を受けたことのない若い親だったら、知らないし思いつかないのが普通だと思う。


 でも、子供抜きで話をしましょうと提案してくれる医師もいれば、そうでない医師もいる。


 こういうときの相談に役に立つのが、障害者親の会とかそういうアマチュアネットワーク。


 医師やST,心理師、教員、保育士、特別支援コーディネーター、相談員、こういうプロで支援の仕事をしている人は、なかなか本音を言わない。それぞれの領分があってそれを超えたことを言ってくれないのだ。


 そこいくと、プロでないアマチュアは本音を言ってくれる。あそこの医師は良いとかダメだとか、あそこの発達センターの誰それは良いとかダメだとか。過去にこんな事があったとか。こっちよりこっちの方が頼りになるとか。あっちはこういう傾向があって、何派だとか。診断すぐ出す派、なかなか出さない派、薬すぐ出す派、出さない派とか。


 プロは同業者の批評は表立ってはできない。人によっては同業者同士の飲み会で批評とか悪口とか本音を言ってるかもしれないが、患者や客の前ではまずしない。組織に雇われて勤務してる職なら尚更だ。それにプロはそれぞれの領分でしか体験、経験がない。


 障害児者を長く見ている人たちは、いろんなプロに横断的に接しているので、彼らプロの扱い方を知っている。一人一人の体験は特殊だったり古かったりするので多数の意見を聞いて複合的に情報を整理して判断すべし。

 

 アマチュアでそれで生計立ててないからこそ信頼でき頼れると言う事がある。


 行政は資格者に丸投げが多い。資格者は往々にして専門家(スペシャリスト)ではない。

 これについて一つ提言を書きたい。次回書く。