(過去記事2-3)を再び見ると
ここ43年間の傾向を見ると、

SP500(為替込) > 日本国債 > 日経平均

であった。しかしSP500は日本国債の相乗平均で年率2%だけよい。
10年だと
1.02^10=1.21899
で21%増
20年だと
1.02^20=1.485947
で49%増である。

ここ43年間のSP500インデックスファンド(そんな昔はインデックスファンド無かったが無いがあったとして)の近似年率リターンは6.3%

ここ43年の日本国債の相乗平均の年リターンは
(過去記事2)(4)より
5.78629263^(1/43)=1.041670
で、
4.2%

ここ33年間の日経平均株価インデックスファンド(は無いがあったとして)の近似年率リターンは0.9%

(本当は日経平均も43年分で再計算すべきだが、今は出先なので出来ない。多分似たような数字だろう)

おそらく信託報酬、手数料の事を考えたら、43年間日本株持つよりはタンス預金の方がマシだった。
もちろん銀行預金や国債の方がもっと良い。

長期間株式持っておくのは国債より得

というよく言われた話は
多分人間の人生とか43年くらいの話をする限り、当てはまらない気がする。
1980年の時点では米ソ冷戦もあったし日本バブルもあった。
あの時点でソ連崩壊して日本バブルも崩壊し、米国一強の時代へ突入するなんて予想は立てられなかった。

その予想にかけた人が国債の年2%,43年間で2.2倍になったところで、そりゃ当然の取り分だとは思う。
 しかもその人は1980年代バブルで今のSP500以上の絶好調日本株ブームも目にくれず米国株を保持し続けていた人だ。

 また山崎元氏ですらインデックスファンドを知ったのが1985年、銘柄入れ替えが乱暴でなくなり手数料が安くなってインデックスの有効性に気づいたのが2008年リーマンショックの前だ。昔はインデックスファンドなんて無かったし、個別株も売買手数料は高かった。

 43年間で国債の2倍なんて絵に描いた餅なんだよね。
 一般庶民は、1980年代バブルに踊らされて株をはじめ、1990年バブル崩壊してそれから34年間、額面だけでも戻ってはいない、それが現状だ。

 続く


(過去記事1)
(過去記事2)