SHADOWSでの活動にも区切りをつけ、70年代後半からは好きなことをやっていたMARVIN。80年代に入ってPOLYDORから2枚を発表するがその1枚目。A①「DON'T TALK」が‘THE HIT SINGLE’として紹介されているが最高位49位。このアルバム自体は66位という結果だから、大スターの久々のソロ作としてはちょいとさびしい。
この時代あたりの音楽はどうしても今聴くと不憫だ。箸にも棒にもかからない安っぽいビート満載。きっとそういうノリの音楽には嫌われるであろうMARVIN独特の美しいギター・フレーズも封印されたまま。言いようによっちゃ、アーバンなシティ・ポップとかニュー・ウェーブな香り漂うとか書かれそうだが、それは明らかに煽り文句。
60年代からそうなのだが、この人はけっこう歌もイケる。ほとんどの曲でアクのあまりない、いいボーカルを聴ける。それはそれでツマらないけれど。あえてハイライトをあげれば、「COME TOGETHER」みたいでイヤらしいA②「SLOW DOWN」でのシンプルだけどネチっこいギター・プレイかな。
82年
UK
POLYDOR
DELUXE POLD 5054
購入価格 : \300