洋楽涙そうそう 〜叫べ、愛を!届け平和よ!〜 | 還暦からのMUSIC LIFE ~Peaceful Easy Feeling~

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親父から爺へ、そしてその先には・・・

  「All we are saying is give peace a chance!」John Lennonと共に平和を願った、インターネットなんか無かった時代だけど世界中に思いは伝わっていると信じていました。あの頃に比べてずっと便利な世の中になったはずなのに、どうしたんだろう、老眼の進みだけでなく、聴覚も悪化しているのか平和の祈りはあまり聞こえてきません。しかし世界中ではあの時以上に容赦ない殺戮や紛争そして差別が繰り返されています。平和へと流れて行くはずの涙の河は、絶望へと向かっているようで恐ろしいですね。それでも傍観者になることはできません。爺は老体に鞭打ってでも平和への思いが詰まった楽曲を作っていきます。それまでは勇気や希望を与えてくれる素晴らしい楽曲を共有していきましょう!

 今日紹介するのは1996年から2005年まで活動し2枚のアルバムをリリースしたオランダのポップグループAbelです。(2010年にも3rdアルバムをリリースしているようです。)さてこのAbelですが、2ndアルバムDoen & Lasten(2002年)の冒頭の2曲を聴いた瞬間に瞬殺されました。彼らのオリジナル曲はまさに爺の琴線に触れる最高のポップミュージックだと断言します。まずは冒頭のWalsenを聴いてください。シンプルなバンド構成でありながアコーディオンやマンドリンが優しさを増幅させています。

 Walsenとはオランダ語でワルツの意味です。最高の3拍子でした。2曲目はÉén Keer Allesです。彼らの楽曲には70sの継承というよりかは80s後半から90sにかけてのBlue RodeoやThe Jayhawksなどと同様な香りがします。この湧き上がる切なさは何なんでしょうか?

 3曲目はDe Laatste Tijd、意味はLately近々ですかね。

 1stアルバムDe Stilte Voorbji(2000年)からも2曲紹介します。Neem Me Mee、意味はTake Me With Youです。

 最後はTot Het Je Raaktです。英語ではTill It Hit Youです。2枚のアルバムを通しで聴いてもオランダ語の違和感は全くありませんでした。ただ1stや2ndのリリース時に彼らの楽曲を聴いていたら、今ほど感動したのかと思います。40代も半ばになり上から目線になっていた私にこの優しさは届かなかったでしょう。ようやく人の優しさを素直に感じるようになった今だから、出来ることってまだ少しはあるような、そんな気にさせてくれる素晴らしいAbelでした。

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