AOR知ったかぶり天国〜Japaneseが限りなくAmericanに近づいた日〜 | 還暦からのMUSIC LIFE ~Peaceful Easy Feeling~

還暦からのMUSIC LIFE ~Peaceful Easy Feeling~

親父から爺へ、そしてその先には・・・

 もう40年以上前になる1979年、高校時代の友人と結成したUncle Johns bandのメジャーデビューが少し現実味を帯びてきた頃でした。そう夢への飛翔へタラップに足がかかったくらいでした。しかし世の中「そんなに甘いもんやおまへんのや」実力不足と言えばそれまでですが、様々な魔が差して夢の実現とはなりませんでした。そんな年にしっかりとデビューしたユニットがThe Milky Wayでした。もちろん当時このユニットのことは知りませんでした。もし知っていたとしても、当時の生意気で血気盛んな私なら間違いなく無視していたでしょうね。そしてそれから40年が経ち彼らの音楽を初めて耳にした爺は、なぜ彼らがデビューできて我々がデビューできなかったかが少しだけ分かったような気がしました。

 そこで今日はキーボードプレイヤーや作曲家編曲家として活躍する信田かずお&日本を代表するギターリストで編曲家松下誠のThe Milky Wayが79年に唯一リリースしたデビューアルバムSummer-Time Love Songから楽曲を聴いてもらいます。まずはアルバム冒頭の夏の日の恋 = Theme From "A Summer Place"から聴いてください。

 1959年公開アメリカ映画『A Summer Place:避暑地の出来事』のテーマ曲だと直ぐ分かった方は映画通ですね。この曲をカヴァーしたPercy Faithの「夏の日の恋」はグラミー賞を受賞、9週全米一位を記録した大ヒット曲でした。爺もまだ3歳になるかの時代、「記憶にございません。」。2曲目は坂詰理紀の楽曲を松下 誠がアレンジしたアルバムタイトル「サマー・タイム・ラヴ・ソング SUMMER-TIME LOVE SONG」です。

 ジャケット写真は浅井慎平さんによるものです。3曲目はSTEPHEN BISHOPとLEAH KUNKELの曲作、みなさんご存知の「ジャマイカ・ムーン UNDER THE JAMAICAN MOON」です。アレンジは信田かずおが担当しています。

 最後は70sの洋楽ファンなら誰も知っているBOZ SCAGGSの「ハーバー・ライツ HARBOR LIGHTS」です。アレンジは松下 誠が担当、訳詞は著名な作詞家三浦徳子です。今日紹介できなかった楽曲もオリジナルやカヴァー含め全曲申し分ありません。センスの塊のような2人は限りなく洋楽にアプローチしたJpopを実現してくれました。当時は身の程知らずの爺でしたが、昨日の鷺巣詩郎同様The Milky Wayの2人のその後の活躍をみるに、爺との実力差は歴然だったんですね。それでも長期ブランク明けの爺さんの挑戦も侮れませんぞ!ナンテ...

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