僕らはみんな生きている、そして聴いている Gary Louris | 還暦からのMUSIC LIFE ~Peaceful Easy Feeling~

還暦からのMUSIC LIFE ~Peaceful Easy Feeling~

親父から爺へ、そしてその先には・・・

 

 休日にTVで映画『息子』(監督:山田洋次 原作:椎名誠 1991年公開)をぼんやり鑑賞しました。今日はこの映画の感想を伝えたいのではありません。ただ映画で描かれた情景が懐かしいというか古めかしいと感じました。新幹線も旧型でしたし、町の風景も現在とは随分違いました。確かに30年前の映画ですから当然なのでしょうが、私のMusic Lifeで例えれば90年代は最近とは言いませんが、比較的新しい時代という感覚です。長男は6歳、次男はまだ1歳、可愛かった二人のビデオ映像を観ることはあっても、当時の生活様式を振り返ることはありません。それなのに50年も前の音楽を追い求めることに躊躇どころかワクワクしています。映像と比べると音楽は懐かしくとも古さを感じさせないとまたまた実感しちゃいました。

 さてその90年代前半に活躍したのバンドのひとつが、アメリカのオルタナ・カントリーロックの雄The Jayhawksです。そして現在でもThe Jayhawksを率いるのがGary Lourisですね。そしてGary Lourisが今年ソロアルバムJump For Joyをリリースしてくれました。今日はこの素晴らしいアルバムを紹介します。まずはAlmost Homeです。 

 年齢的に同世代のGary Lourisには親近感を感じますが、それと同時にGaryの音楽からThe Beatlesの存在を感じるところに共感します。Jeff Lynneのようにひとりビートルズとまでは言えませんが、初期のThe Jayhawks時代からGary Lourisの音楽の随所にThe Beatlesを感じていました。ある意味で我々世代の思いを体現してくれた楽曲Living In-Betweenです。

 コロナ禍で使用頻度が上がった言葉の一つが3曲目のタイトルNew Normalではないでしょうか。私自身はまだ完璧に受け入れることができていないNew Normal、きっと皆んな様変わりをしっかり咀嚼できるまではまだ時間がかかりそうですね。

 最後はFollowです。The Jayhawksファンならあの名曲Save It For A Rainy Dayを思い出すような曲です。アルバムタイトルJump For Joyというと今までは1967年リリースJim Kweskinの名盤でしたが、ライブラリーに新たな一枚が加わりました。66歳でこの楽曲、俺だってという気持ちにさせてくれるGary Lourisに感謝します。

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