もうだいぶん前のことになりますが…
TOEICの満点講師の方々が登壇されるセミナーに参加したことがあります。
「特急シリーズ」を執筆されている先生方や、TOEIC対策の学習に継続して取り組まれている方なら知らない人はいない有名な先生などなど、今考えても贅沢な講師陣が登壇されたセミナーでした。
その中で、ひとりの先生がおっしゃった言葉がとても印象に残っています。
この先生は、このセミナーの開催される数カ月前に病気が判明し、手術を受け、その後も治療を続ける中で、主治医の先生からのアドバイスなどもあり、ストレスのかかることは控えている…とのことで、TOEICの受験に関しても、心身に負荷がかかるので今は休んでいる…とお話されていました。
ご自身の近況を話される流れの中で、英語の勉強をしたり、試験を受けるのがストレスに感じるのであれば”やめる””休む”というのも選択肢であるということをアドバイスされていました。
それまで必死にくらいついて頑張ってきたことを「休む」「やめる」というのは実は「続ける」ことと同じくらいに勇気がいることだと思います。
このblogに長く遊びに来てくださっている方は覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが…
私は2年前、2022年の春に一度、英検1級に向けた準備を全て止めたことがあります。
当時、「全員に公開」の記事ではあまり詳しく書いていませんでしたが…
当時の私は、心身のバランスが崩れてボロボロで、とても英検1級(一次試験)に向けて勉強を継続していける状況ではありませんでした。
それまで、英語学習を継続し英語の仕事をするようになる中で、
”英語の勉強を続けて技量を上げていくことは難しいことだ”と思うことはあっても、その大変さ・苦労も含めて楽しんでいたようなところがありました。
楽しいから、試験勉強に対して前向きに取り組めるし、踏ん張りどころで”あと少し!”と頑張ることもできていました。
ところが…。
ある時を境に、オンライン英会話のレッスン等で、それまで何も考えなくても自然に口から出てきていたような簡単なフレーズも一切口から出てこなくなったり…
それまで順調に解けていた過去問も異様に時間がかかるようになったり…
全ての英語に触れることが苦痛になってしまっていました。
常々、blogでも「特定の試験に特化した勉強はしたくない」というようなことを発信してはいました。
でも、試験を受ける以上、過去問を解いたり、その試験特有の出題形式に慣れたりするための対策(英検1級でいうなら「ネタ帳作り」)などをすることは必要。受かりたいと思うならば徹底的に勉強する時間を作らなければ…と頭ではわかっていても、その当時は全てが空回りして心と身体がちぐはぐになっている感じ。夫から見ても私の状況はかなり不安定で危うい感じだったようで、いろいろと相談した上で「一旦、英検受験は見送り」ということになりました。
今考えると、いろいろな意味で試験に挑む「覚悟」ができていなかった上に、”お年頃”特有の日々の体調や心の変化が重なり、自分で自分がコントロールできなくなっていたんじゃないかなーと…。
結果的に、初受験は当初予定していた2022年6月から2023年1月になり、今に至ります。
あの時、もしも、あの不安定な状況のまま突っ走っていたら、きっとどこかで心も身体もついていかなくなって、2023年1月の初受験ができていたかも怪しかったと思います。
あの時休んで、自分を見つめ直して、「よし」とスイッチを入れ直して勉強したことが今につながっている気がします。
このblogには、いろいろな年代、いろいろな状況を抱えながら、それぞれの目標に英語学習を継続している方がたくさん遊びに来てくださっています。
たとえ、思うような結果が出なくても勉強することが楽しくて、前向きに継続できているときはいいのですが…
そうではない時…例えば、英語に対する拒否反応のような症状が出始めているときは、体や心からの「休みたい」のサインかもしれません。
そんなときは、一度立ち止まって、「続けること」がその時点で最良の選択肢なのか?を考えてみるとよいかも。
夢や目標に向かって前向きに進むためにはものすごくパワーが必要です。
「休むこと」「やめること」は勇気がいることだと思いますが、”大人の英語学習”は心や体をすり減らしてまでやることではないと私は思っています。
自分の小さな成長にワクワクしながら楽しみながら英語学習を継続していきたいですね
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