クライアントのやる気に火をつけるとき、ボクは次の3つの導火線を使っている。
◯好きなこと得意なこと
その人が好きなことや得意なことを中心に、興味・関心・好奇心を抱いていることに意識が向くような問いを発して、その人のやる気に火をつけて行く。
だいたいの人は、自分が好きと思っていることに対しては、プラスのエネルギーが生じてくるようで、コーチとしてはその生じてきたプラスのエネルギーに乗っかるだけだ。
好きなことと目指しているゴールがリンクしたら、もう放っておいてもクライアントはどんどん行動して行く。
◯自分を認められること
自分で自分のことを認めることを含め、その人が認められることを見つけると、気持ちがポジティブになる。
具体的には、そこに存在していることを認められたり、何か自分でやったことやっていることを認められたり、成果を認められたり。
自分が持っている強みを発見されたり、認められたときなども気持ちがポジティブになる。
そこに存在していることを認められるというのは、声をかけられたり、あいさつを交わされたりすることだ。
あいさつをするだけで相手の気持ちがポジティブになるなら、コスパ・タイパは高いと言えるだろう。
◯誰かのため
アドラー心理学で言うところ「共同体感覚」に起因するのだろうか。
人は誰かのためなら頑張れるというケースがある。
人によったり状況によったりするケースが多いが、誰かのために出てくるやる気は、義務的なものも含めて相当強いエネルギーを持っているケースが多い。
自分のためなら頑張れるという人も多いと思うけど、実際に自分のためにと思っている時点で自分を客観視しており、自分の中の自分、つまり誰かのために行動していることになる。
実際にクライアントに問いかけるときは、
・それをやると誰のためになるだろう?
・それが実現するとどんな人が喜ぶだろう?
・その結果がどんな人の助けになると思う?
などである。