【大徳は閑を踰えず】(子張第十九) | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
いつも相手を認めることを忘れず
人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

(子張第十九)

子夏(しか)曰わく、大徳は閑(のり)を踰(こ)えず。小徳は出入(しゅつにゅう)するも可(か)なり。

 

【訳】

子夏が言った。

「孝弟などの大徳は、軌道を外れてはいけない。坐作進退などの小徳は、多少の出入があっても、あまり咎めるべきではない」

 

*朱子は「大徳小徳はなお大節小節というようなものである。閑(のり)は闌(てすり)で出入りを止めるおきてをいう。その大きなことをしっかり立てれば小さいことが多少理にはずれても大きな害はない」と解している。しかしある人は、害が無いと言い得ないと言っている。

 

<論語が醸すコーチング>

【大徳は閑を踰えず】高い徳を持つ人は、その徳を閉ざさず社会や他者の発展に活かすべきなので、コーチはクライアントが持っている徳の使い道を個人の中でしか活かせていないと感じたら、感じたことを率直に伝えて、持っている徳を社会や他者のために活用できるようサポートしている。