(子張第十九)
子夏(しか)曰わく、小道(しょうどう)と雖(いえど)も必ず観(み)るべき者(もの)有(あ)り。遠きを致(いた)さんには泥(なず)まんことを恐(おそ)る、是(ここ)を以て君子は為(な)さざるなり。
【訳】
子夏が言った。
「小さな技芸の道でも見るべきものはあるものだ。しかし遠大な志を遂げるには、小さなところにとらわれて動きがとれなくなるのを恐れる。だから君子はそれをしないのだ」
<論語が醸すコーチング>
【遠きを致さんには】遠大な志を遂げるには小さなことに捉われ行動できなくなるのが恐いので、コーチはクライアントが小さなことに捉われて行動できなくなっていたら、ゴールの先を想像し、埋もれていた志を思い起こせるようサポートしている。