(季氏第十六)
孔子曰わく、生(うま)れながらにして之(こ)を知る者は、上(じょう)なり。学びて之(こ)を知る者は、次(つぎ)なり。困(くるし)みて之を学ぶは、又(また)其(そ)の次(つぎ)なり。困(くるし)みて学ばざるは、民(たみ)之(これ)を下(げ)と為す。
【訳】
先師が言われた。
「生まれながらに知る者は上等の人である。学んで知る者は、その次である。行き詰まって苦しみ学ぶ者は、その次である。苦しんでも学ばない者は、民も下等とする」
<論語が醸すコーチング>
【民之を下と為す】学ぶ必要があっても学ぼうとしない人は誰もが下等と認めるので、コーチはクライアントに学ぼうとする気が欠けていたら、学びにつながる問いを投げかけ、自ら学ぶことの大切さに気づけるようサポートしている。