【事を敬して食を後にす】(衛霊公第十五) | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

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(衛霊公第十五)

子曰わく、君(きみ)に事(つか)うるには、其(そ)の事を敬(けい)して、其(そ)の食(しょく)を後(あと)にす。

 

【訳】

先師が言われた。

「君に仕えるには慎重にしてその職務に励み、俸禄のことは後まわしにする」

 

*日本では現代、学歴によって初任給が決められている。あるホテルで大学出と高校出を等分に採用した。ところが、大学出の大部分は理窟が 多くて勤務に身が入らない。高校出の方は当初から表裏なく仕事に精を出し、客にも喜ばれて 実績を挙げたので、給与もそれ相応にしたということである。

 

<論語が醸すコーチング>

【事を敬して食を後にす】仕えるとは、恭敬の念をもって職務に励み、俸禄のことは後まわしにすることを言うので、コーチはクライアントが俸禄を得るために嫌悪感を持ちながらも仕えていると感じたら、感じたことを率直に伝えて、仕える目的を問い直し自分の価値を基に仕えられるようサポートしている。