(憲問第十四)
子曰わく、詐(いつわり)を迎(むか)えず、信(しん)ぜられざるを億(おもんばか)らずして、抑々(そもそも)亦(また)先(ま)ず覚(さと)る者は、是(こ)れ賢(けん)か。
【訳】
先師が言われた。
「だまされないかと早手まわしもせず、疑われまいかと気も遣わずに、平常心で接して相手の心がわかるような人は、賢者と言っていいね」
<論語が醸すコーチング>
【先ず覚る者は是れ賢か】先読みしたり疑念を抱いたりせず、平常心で接していれば相手の心を覚ることができるので、コーチがクライアントと対話するときは平常心で接して耳を傾け、話を聴くことに力を注いでクライアントをサポートしている。