(子路第十三)
仲弓(ちゅうきゅう)、季氏(きし)の宰(さい)と為(な)りて政(まつりごと)を問(と)う。子曰わく、有司(ゆうし)を先にし、小過(しょうか)を赦(ゆる)し、賢才(けんさい)を挙(あ)げよ。
【訳】
仲弓が大夫季氏の宰となって、政治の要道を尋ねた。先師が答えられた。
「それぞれの係の役人を先に立てて働かせ、小さな過失は大目に見て、知徳の優れた人物を挙げ用いるがよい」
<論語が醸すコーチング>
【賢才を知りて之を挙げん】知徳の優れた人物を登用すれば効果的に機能するので、コーチはクライアントの思い通りにことが運んでいないとき、周りに知徳の優れた人や信頼できる人がいないか問いかけ、自分の他に登用できる人を探すサポートをしている。