(先進第十一)
子曰わく、論(ろん)の篤(あつ)きに是(こ)れ與(くみ)せば、君子者(くんししゃ)か、色荘者(しきそうしゃか)か。
【訳】
先師が言われた。
「弁論がしっかりしているというだけで判断したのでは、真の君子かうわべを飾る偽者かわからない」
*大体善人として評判のよい人は、得てして自らをよしとして、聖賢の道を学ぼうとしないので、向上性が乏しいと孔子も言っておられる。今でも得てして善人、名士と称せられる人の中に卑屈で狡猾で、迎合的な人がいるのは昔と変わらない。
<論語が醸すコーチング>
【君子者か、色荘者か】弁論がしっかりしているというだけでは、真の君子かうわべを飾る偽者かわからないので、コーチはクライアントの話を聴くときは、必ず自分の五感でクライアントから感じたことを伝えて、自分が与えている影響から内観できるようサポートしている。