(泰伯第八)
子曰わく、民(たみ)は之(これ)に由(よ)らしむべし。之(これ)を知(し)らしむべからず。
【訳】
先師が言われた。
「民は徳によって信頼させることはできるが、すべての民に真実を知らせることは難しい」
*似而非(えせ) な民主主義者は、べし、べからずを命令形として「由らせよ、知らすな」と解して、孔子及び論語は封建的・専制的だと非難する好資料とした。しかし現実に政治の衝に当たって見れば、この章の真意が自ら納得されると思う。
<論語が醸すコーチング>
【民は之に由らしむべし】人はその人の徳によって信頼を得ることができるので、コーチはクライアントが人からの信頼を得たいと願っていたら、自分の中にある徳を高められるようサポートしている。