【吾十有五にして学に志す】(為政第二) | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
いつも相手を認めることを忘れず
人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

(為政第二)

子曰わく、吾(われ)十有五(じゅうゆうご)にして学(がく)に志(こころざ)し、三十にして立(た)ち、四十にして惑(まど)わず、五十にして天命(てんめい)を知り、六十にして耳順(みみにしたが)い、七十にして心の欲(ほっ)する所に従(したが)えども、矩(のり)を踰(こ)えず。

 

【訳】

先師が言われた。

「私は十五の年に聖賢の学に志し、二十になって一つの信念を以て世に立った。しか し世の中は意のままには動かず、迷いに迷 ったが、四十になって物の道理がわかるに つれ迷わなくなった。五十になるに及び、 自分が天の働きによって生まれ、また何も のにも代えられない尊い使命を授けられて いることを悟った。六十になって、人の言 葉や天の声が素直に聞けるようになった。 そうして七十を過ぎる頃から自分の思いの ままに行動しても、決して道を踏み外すこ とがなくなった」

 

*孔子は生涯自己自身を向上するために努力を怠らなかった人である。この章は彼の一生を類推するうえで貴重である。

 

<論語が醸すコーチング>

【吾十有五にして学に志す】多くの人は目の前のゴールを達成するため、関わる人とのコミュニケーションを改善するためにコーチングを学び始めるけど、学び続けるうちに物事に取り組む姿勢や、多くの人とのつながりを大切に思うようになり、道に迷いながらも命の尊さに気づいて、最終的に手に入れるのは、自分があるがまま思うままに行動しても、決して道を踏み外さなくなる生き方だ。