(学而第一)
子曰わく、巧言令色(こうげんれいしょく)、鮮(すき)なし仁(じん)。
【訳】
先師が言われた。 「ことさらに言葉を飾り、顔色をよくする者は、仁の心が乏しいものだよ」
*礼は、全体と部分、部分と部分を調和する潤滑油のように重要である。佞は仁と女の合字である。内にある誠の心を女のようなやさしい言葉とおだやかな態度で表現すれば、相手が素直に快く受ける。しかし下心を以て表現すると、こびへつらいやおべんちゃらと、かえって相手から軽蔑される。
<論語が醸すコーチング>
【巧言令色、鮮なし仁】クライアントが目標やビジョンについて言葉巧みに話していても、やる気や情熱を感じなければ実行することは難しいので、コーチは感じたことをありのまま伝えて、心の底からやりたい気持ちが湧き出てくるのを見守っている。