Doin' Allright(Bluenote) / Dexter Gordon
その1年~2年ほど前にも来日の予定があったことを覚えておられる方、おりますでしょうか。
チケットを握り締めて来日を心待ちにしていたのに、直前になって病に倒れて公演は中止。
ガックリとうな垂れたことを憶えていますが、待てば海路の日和あり。
その最後の公演となった来日が発表されました。
早々にチケットを入手して帰宅。
すっかり安心していたのですが、ある日チケットを探しても探しても見当たらず、紛失に気がつきました。
よくよく思い出してみると、チケットを週刊誌に挟んで持ち帰ろうとした記憶があり、
おそらく駅のゴミ箱かなにかに読み終えた雑誌ごと捨ててしまったようなのです。
買いなおすほどの小遣い銭はとてもなく、泣く泣く断念。
再来日を心より願ったのですが次に聞こえてきたニュースは、哀しい訃報なのでした。
彼のレコードを聴くと時々そのことを思い出して今でもひとり苦笑いを浮かべるんだけど、
そんなときは決まってこのレコードを取り出します。
軽率だった自分の行動を、
『何年も前の事をいつまでもくよくよと!』
陽気でも、どこか照れ臭そうなジャケットの笑顔が吹き飛ばしてくれるからに他なりません。
まさに、Doin' Allrightですね。
Full House (Fontana(Riverside)) / Wes Montgomery
ライブハウス"Tsubo”でMilesのリズム隊だけでなく、Grifinも交えての競演と聞けば
JAZZファンなら誰しもヨダレが出てきそうですが、やっぱりというか
ジャケ裏写真を見る限り立ち見の人も居るほど『Full House(満員)』のようです。
フロント2名+リズムセクション3名からポーカーのFull Houseという役をもじってのものだろうと
ずっと思っていましたが、シンプルに『満員』の方がスッキリしてわかりやすいですね。
このアルバムを聴くとどうしてもWesのホーンセクションとの競演盤を他に探してしまいますが、
不思議と数は少ないようです、目立ちたがり屋だったのかな。
僕の好みはB面収録の『Come Rain or Come Shine』
テンポがミディアムなのもいい感じで、
こいつをいつかオリジナルで聴きたくて何年も切望していますが縁がなく、
音質のいい欧州Fontana盤で楽しんでいます。
最近モノ針を変えてみたらさらにグッと迫る感じになったのでもうこれで充分かなと、思い直しています。
そうそう音質と言えば、
CDで聴いても充分愉しい音源だけれど(僕も紙ジャケCDを持っています)、
荒々しいライブの熱気がいくぶんそがれて上品な印象を受けます。
アナログで聴いたことのない方がもしおられましたなら、
ジャズ喫茶なり友人のお宅で、是非。
A Night at Birdland Vol.1(BlueNote) / Art Blakey
ちょっと信じがたい値段で最近このレコードを手に入れました。
流石にニアミント状態とは言えませんが、国内盤で聴き慣れた音源をオリジナルの雰囲気だけでも味わえればと思い購入。
自宅で洗浄を掛けるとノイズは軽減し、ワンホーンの『Once In A While』でC.Brownとガッチリ握手を交わすことができました。
購入金額を書くのははばかられますが、ラーメン+餃子に
喉を潤すビールを呑んでどっこいな金額です。(ノ゚ο゚)ノ
不景気の影響で値を下げたとはいえ間違う事なきBlueNoteの10inchオリジナル、状態を考慮してもこの値段は何かの間違いとしか思えません。
真っ当な値付けとすると一抹の寂しさを感じてしまうのですが、
これも諸行無常と、言えるでしょうか。


