Soultrane (Barclay) / John Coltrane
テレビやインターネットを見ていても気が滅入るだけだし、
街に出ても空の陳列棚を見せつけられては気持ちを切り替える事など出来ず、
かといってのん気に音楽鑑賞も気が引けるしで、三連休は自室にこもって円盤整理を。
煮詰まった頃、このBarclay盤の宙を眺めるトレーンに目が留まり、
ふと屋上に出て外の空気でもという気分になり、ビール片手にマンションの階段を上りました。
節電と停電の影響で薄暗い街並みから、三割増しで輝く星空を眺めながめていると、
『僕にはまだまだ出来ることがあるのではないか』
そんな自己問答をいつのまにか小一時間もしていました。
しばらくレコードの購入を止めて買ったつもり貯金をし、さらなる義援金の足しにしようと決めました。
レコード屋さんには、とうぶん顔を出しません。
↑こちらは以前紹介したBarclayの7inch盤Soultrane
Lights Out! (Metronome) /Jackie Mclean
12inch盤と同じ写真ですが、中央に鎮座する『LIGHT OUT!』の赤文字が
Metronome盤7inchでは消されてあり、
僕だけが感じることかもしれない些細なことかもしれませんが、
それだけで見事に
McleanとByrdが静かに消灯(Light Out)ラッパを吹いている印象を受けます。
先日廃盤屋でオリジナル盤が景気と相反した値段で(それでも安くはなっているのですが)
飾られていました。
オリジナルに全神経と集中力を注ぎ込むには負担が大きすぎた何十年か前に
そっとささやいてくれたあの人の一言。
『試しに7inchから聴いてご覧なさい』
国内盤とは明らかに違う、サーフェイスノイズに期待感いっぱいに心躍らせ、
新境地に一歩踏み出したことを思い出しました。
全てがそうだとは思わないけれど、こういう廃盤道への入り方があってもいいものです。
Sliding Easy (UA)/Curtis Fuller
初CD化と書かれて売られていたこのアルバムを見て、自身のペラジャケ盤所有を思い出しました。
記憶していた演奏内容では、豪華すぎるメンバーを当時苦手だった
ゴルソンのアレンジ(数曲はG.グライス)で染めてしまった理由を
ずいぶんといぶかしんだものでしたが、
久しぶりに聴いてみると、これはなかなか聴き応えのある内容で、
僕の狭い器量もそろそろゴルソンを甘受し始めたのかと考えを改めました。
私的には意図不明で、ただ裸婦を配置しただけの
さして興味のわかないジャケットですが、ゴルソンハーモニーを聴きながら眺めると、
50年前の当時に流行したであろう古い映画のワンシーンを連想させます。
ジャズというカテゴリの中に『Miles Davis』というジャンルも確実に存在していると
先日生意気な文章を書きましたが、
クレジットを見ずとも一聴で判別できるベニーゴルソンによってアレンジされたアルバム群もまた、
ひとつの確立されたジャンルと言えるのではないでしょうか。





