鉄腕斉藤、頂点へ
西東京大会を制し、全国をも制した、早実の斉藤。日大三校や駒大苫小牧のような常勝軍団を完璧に封じ込めた印象だ。
7月、8月の予選から甲子園にかけて投じた球数は約2000球。しかし、無駄のない負担の少ない合理的な投げ方だったに違いない。一流の側近達が、彼の卓越した才能や努力を支えていたことも間違いないだろう。この逸材は早稲田大学進学とも聞くが、ぜひプロに入り、松坂大輔投手のように活躍してもらいたいと思う。
さて決勝再試合を振り返ると1点の重み、先制点がいかに重要であったかを考えると、駒大苫小牧の先発がいかに大事であったかがわかる。そして、あまりの早い降板に、田中投手の立ち上がりが間に合わず、2点をリードされた。1点差に迫ったチャンスも
すぐにまた1点を許し、さらにもう1点と4対1になった段階で完全に早実の優勝が見えてしまった。しかしながら、最後の最後に1点差まで追い上げるあたりはさすが駒大苫小牧だったと思う。
ラストはライバル田中と斉藤の勝負。田中は三振に倒れた。やはり、田中は先発しなかった段階で斉藤に負けていたのかもしれない。強さと優しさ、クールと熱さをあわせもったニューヒーローは野球界に新しい時代を築いてくれるかもしれない。
WBCの柱として、斉藤投手に活躍してもらいたい。そんなことを思わせる見事なピッチングだった。
ドロー、再試合
早実斉藤、駒沢田中、ともにゆずらず15回延長の末、ドロー再試合となった。
しかも、試合終了から、わずか20時間後の月曜1時からの再試合。
2人とも腕が炎症を起こしているのではないか。
昔、松坂がベスト8でPLと死闘を演じたときは翌日のベスト4での明徳義塾との試合は終盤に出てきた。
もっとも、決勝ではノーヒットノーランをやってしまったのだが。
両投手とも精神性は一級品。もちろん体力もそうだろうが、生身の体だけに絶対に限界が来る。
そこをどう判断するのか。
ボクシングみたいにレフリーがいればいいのだが。
セコンドがタオルを投げるというのもある。
しかし、将来のためでもあり、また、逆にここで優勝するか準優勝で終わるかも、お互いの経歴としては大事なところかもしれない。
ただ高校野球なのだからWBCの時のような球数制限は設けてもいい気がする。
球数制限だとわかりにくいので、ベスト8以降は最大でも7イニングまでと決めてはどうだろう。
それなら延長はやめて9回打ち切り、再試合としたほうが、体にはいい気がする。
大阪の炎天下は暑すぎる。
そこで100球以上を投じ、それを毎日ということが体によくないのは、だれがかんがえてもわかりそうなものだが。
それにしてもそれを見たくなる人間心理も妙なものだが。
暑い甲子園に涼しげな男
早実ついにベスト4へ。荒木大輔、松坂大輔を思い出させる右の好投手、早実の斉藤投手がついにベスト4まで駆け上がった。
暑い甲子園で黙々と投げているのに暑さを感じさせない涼しげなまなざし。ギャルがフィーバーするっていうタイプではないと思うが、ひそかに焦がれる女性は多そうだ。どんなにタフな選手でもベスト8とベスト4の連投はきつい。そもそも予選から甲子園にかけて、1000球以上は投げているのだろう。体にいいわけないのだが、やはり全国のトップレベルは違う。あと2つ。準決勝を乗り越えれば、一日あけて決勝戦か。智弁和歌山でも駒大苫小牧でも、いづれが来ても、斉藤投手との対戦は楽しみである。しかし、その前にベスト4を乗り越えられるのか。松坂大輔のような運と実力を兼ね備えているのか、ベスト4の行方が気になるところである。




