青い空の下で(9) ~ 畑泥棒 | 前世の記憶を辿る Past life memories

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元ブログ『前世の記憶』の続き。
前世の記憶では前世以外のカテゴリーも様々書きましたが、本ブログは、
前世関係に特化させたいと思っています。

シモーネは女性の怒鳴り声を背に、必死に走っていた。

 

陽も落ち、人影の消えた畑で、手当たり次第に作物を

むしり取っていた時だった。突如、暗闇に響き渡る

泥棒!!

の声--

 

 

追手は畑の持ち主--最近、しきりと畑が荒らされる

ので、暗闇に紛れ警戒していたところ、物影が動いた。

 

しかしその物影は作物の葉に紛れてしまい、居場所を

特定することができない。長い間探し回ってみたものの、

最終的には諦めるしかなかった。

 

追手がもう来なくなったと確信した途端、シモーネは

手にしていた作物を、そのままがりがりとかじり始めた。

--お兄ちゃんの待つ教会跡へ戻ってから食べる余裕も

ないほど、お腹を空かしていたのだ・・

 

 

その頃、お兄ちゃんは、時おり傷ついて帰ることがあった。

大丈夫、と口では言うが、盗みを働く過程で争いとなり、

危ない目に遭ったのだろう、ということは、自分の経験

からも推測できた。

 

それでも彼は、死ぬほどお腹を空かせていても、自分の分を

削ってでも、シモーネに食物を分けてくれる--

 

 

--だが、ある日、お兄ちゃんにとって、そして、シモーネに

とっても 悲しい運命の日 が訪れることになる・・

 

 

 

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