大地が純白に染まる時(7) ~ アナベラ | 前世の記憶を辿る Past life memories

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元ブログ『前世の記憶』の続き。
前世の記憶では前世以外のカテゴリーも様々書きましたが、本ブログは、
前世関係に特化させたいと思っています。

 

アナベラが連れて来られた城のような館は、

プランテーション(大農園)

を営む農園主の住まいだった。

 

 

産まれて初めて足を踏み入れたその館は、広い農園を含む

土地のほんの一部にすぎない。

アナベラは、農園の中の、館からさほど遠くない場所にある

労働者達のための家として建てられた共同住宅で産まれた。

 

 

--彼女の母はしかし、彼女を産み落とした後この世を去った・・

 

彼女の血縁は、当時、母ひとりだけだったので、さぞ淋しい思い

をしただろうと思われるかもしれないが、実際には生活に困る事も、

愛情の不足や淋しさを感じることもなく、他の子ども達と、何ら変わ

らぬ日常を送ることができていた。

--というのも、一緒に住む仲間たちが親代わりとなり、共に暮らす
同じような年ごろの子ども達も兄弟姉妹となってくれたからだ。

加えて、労働者達にとってそのような暮らし方は、当たり前のこと

でもあった。

 

アナベラが4歳を過ぎる頃になると、農園での仕事を手伝う時期と

なった。

ただ、幼い子どもにとっての労働とは、様々な雑用を手伝わ

されるといった程度のものではあった--