最終回の放送が終わってすでに2週間--
ずーっと
『恋つもり』ロス
が止まらない・・!
最終回は、渚の、迅に対する想いの告白に、迅も涙で同じ想い
(ずっと互いを好きでいたい想い)を伝えた後、かたく抱き合う
という、『おっさんず‥』を彷彿とさせるような画で幕を閉じた。
BGMは、抱き合う二人の背後にある海の、波の音だけ・・
もちろん、おっさんず とはストーリーから方向性から何もかも
違うけど--『おっさんず・・』の最後は、どうにもリアリティに
欠けると思われる告白(結婚してください〰〰だとぉ?)
が為されたが『恋つもり』は、終始自然な展開--人が誰かに
恋する過程--相手が同性だろうが異性だろうが、恋する
過程は皆ほぼ同じだと思っているが、このドラマの流れも
そんな自然な展開で進んでいたので、同じように抱き合って
迎えるエンディングでも、まったく違和感の無いものだった。
ただ、おっさんず で、幅広い層の視聴者の支持を得た理由が、
コメディータッチでテンポの良い展開への好感に加え、LGBTに
属する彼らを取り巻く登場人物達が始めからそういったものに
対する偏見が無いという設定なためか、彼らを傷つけるような
悪人がひとりも登場しない、ということも大きかったようだ。
加えて、
同性愛というものをドラマで描く、ことの『難しさ』
よりも、従来のホームドラマでは描けなかったそれを超えた
人間愛
に気付かされ、心がほっと温まる感じもウケた理由だと個人的には
想像している。
同性愛の異常感?などどこ吹く風なのだ。
否、実際、異常なのかどうかは、誰が決めるのか?
そこに焦点を当てない事は本来、当たり前だったのではないか?!
でも、そこに気付いて、堂々とドラマを作り上げたおっさんずスタッフ
には、賞賛しかない。
渚の、迅への勇気ある告白
それができたのも、全てを知った千歌と、後輩の亜子の温かい
後押しがあったから--
--渚が不本意な女子との交際を始めたのには理由があった。
秘密を知られたくなかったのではなく、前の学校での辛い出来事
がそうさせたのだ。
異性が恋愛対象の友だちに告白し、拒否され、さらに学校中に
うわさが広まった・・
家族とも離れ、逃げるように江の島にやってきた渚は、千歌に
カミングアウトした後、真相をすべて打ち明ける。
しかし、迅に告白するよう促されると、渚は躊躇う--
千歌『そんなに迅くんのこと想ってるなら、伝えれば?』
渚『いや、いい--あの時みたいに迅を傷つけたくないから‥
(前の学校で噂が広まった時、友だちも同性愛者だと勘違い
されたため傷つけてしまったと悔やみ、トラウマになっている)』
千歌『はァ?!傷つくか傷付かないか決めるのは
迅くんでしょう!?誰かを好きになったら、
傷ついたり傷つけたりするの、当たり前じゃん!!
超弱虫!!!!(声を荒らげる)』
千歌の言葉は、渚の心に響いた・・
それにしても、ドラマの終わり方に文句はないが、

