前世の男性が 『夢』 だった上方行きを諦めたのは、その人生を変えることになる、結婚
そして家庭を持ったことによる。
意図的なものではなかったが、確かに、子どもが生まれた時点では、上方行きなど、全く
念頭になかった。
が、慎ましく営まれていた茶店が ある事件をきっかけに その運営すら危ぶまれて
いくことになるーー
※この部分に関して、詳細が視えなかったので、あらましのみを書きます。
ある夜、茶店の近くで物騒な事件が起きたーーーその事件に何の関係も無かった前世の
男性が、何故か不運にも巻き込まれてしまうことになる。さらに具合の悪いことに、剣を所
持していたこと、腕前も確かだったたことから、本人は正義感から行った事が、傷害沙汰と
なり、周囲をビビらせてしまう・・
ーー無論、男性に非は無く、良心に従ってしたことだったにも拘らず、日本刀のような武器?
を初めて目にした近隣の住民、しかも、それを振るったのが、温厚な茶店の若い婿だったこ
とに仰天し、恐れ、彼を避けるようになっていくーー
茶店は立ち行かなくなり、まだ若かった彼は荒れ、酒に溺れていく・・・
が、時を経ずして我に返った男性は、妻や子どもを養うため、再度、上方行きを決心。
別れは辛かったが、
必ず、妻子の下へ帰る
との言葉を残して旅立った・・・
