上官の娘と恋に落ちたジャムカーーー
その後、二人はどうなったのか・・そして、ひとり残されたツェツェクの想いは・・?
つれなかったドルマーも、ジャムカの気持ちに応えるようになる。
ーー二人が仲良く手を繋いで歩く姿が見えたーー!
(二人の性格からして想像つかないかもしれないが・・(-。-;))
二人で乗馬する姿・・湖で泳ぐ・・等々・・
ツェツェクと違い、ドルマーとは、あらゆるーー現代で言うスポーツに等しい事
を、二人で楽しむことができた。
甘い関係、といった表現とはほど遠い 『体育会系』 のカップル。
しかし、ドルマーの父にとって、それは面白くない。
娘の恋も気に入らなければ、相手が直属の部下だという事実も、許しがたい・・
そんな父の思いなど意に介さないドルマーと、自分の立場もわきまえず、恋に
うつつを抜かしたまま、仕事もろくにしない部下の態度に、ついに堪忍袋の緒が
切れた。
ーー娘の帰郷を命じ、ジャムカを解任、降格させると脅す。
・・・が・・・
プライドが高く、自信家である男にとって、地位にしがみつこうという気など、
さらさらないーーー即座に軍人を辞め、ドルマーを連れて、さっさと旅立ってしまう。
未練など一切無い。
一顧だにしない性格は、木の下にツェツェクを呼び出した時の如く、例え、彼女が
裏切ったとしても、自身の想いなど、一瞬で断ち切ることができるほど、確固たる
ものだった。
ーーその後の二人については、力不足からか、それ以上視ることはできなかった・・
坂上と彼の父親の前世を視ようと始めた透視(霊視?)だったが、強烈なキャラーー
ドルマーの登場で、父の前世の少女が脇へ追いやられてしまった感がある。
ツェツェクに関しては、ジャムカの心変わりを感じ取り、酷い悲しみに襲われた。
ーーそしてそれは、長く長く続くものだった。
というのも、ドルマーに夢中のジャムカが、その後、ツェツェクのゲルを訪れること
はなかったからだ。
彼女のことを、忘れたわけではないーーが、自然の成り行きとして、再会には至ら
なかったようだ。

