K・レイノルズ選手のスコアを見た時、唖然としてしまった。
まさか、羽生選手も高橋選手もどちらもが優勝を逃すとは・・!
技術的な観点から言えば、確かにゆづはミス続きで仕方がないとは思ったが、それでも
優勝はするだろう、もしくはゆづがダメでも高橋選手がやってくれるだろう、と思っていたのは、
過信ーー?
但し、理由もなくそう思っていたのではなく、私なりの思いがある。
あくまで、TVで見ただけの感想なので、的外れの単なる批判になったとすれば申し訳ないが
批判覚悟で書かせていただきたい。
レイノルズ選手のプログラムに関して、同じカナダのチャン選手を思い起こさせるような
味気なさーー
宮本氏の振り付けはとても良いのだろうが、その良さが生かされてない。
長い手足を生かした振り付け?
私には、ただ伸ばしたり回したりしているだけにしか見えなかった。
使用曲はBGMではない
ゆづも高橋選手もプログラムに生命を吹き込むために、使用曲を最大限生かすことができるよう、
振り付けにも生命を与えるーー
その結果、フィギュアが単なるスポーツに止まらない、芸術性を併せ持つ特殊なスポーツになる
という、そこに、フィギュアスケートファンが魅力を感じる最大の理由があると、個人的に思って
いる。
レイノルズ選手がそうだと言えば、言い過ぎになるだろうーー
努力もしていることは判るが、贔屓目に見ても、日本人選手の域には達していないように思う。
少なくとも私にとっては、魅力的なスケーティングではなかった。
ジャンプに関しても、確かに高難度の4回転を確実に跳ぶ技術には優れているが、
高さも飛距離も無い。
くるくるよく回るが、どの角度から見ても、美しくはない。
ゆづや無良選手、今大会では中国のハン選手もそうだが、彼らには飛距離も高さもある。
前者2人に関しては、加えて美しさもあるーー
チャン選手のジャンプには一応飛距離も高さもあるかもしれないが、美しいとは思わない。
ーーこう書いていくと、フィギュアスケートとは、何と高度なレベルを要求されるスポーツ
なんだろう、と改めて認識させられる・・
まあ、かといって、ジャンプを失敗しても点が与えられるほど、甘くはないから
負け惜しみに聞こえるぞ~~って、多分そうだ!
でも、芸術性や、ジャンプの美しさに関しては、絶対的に日本人選手が勝っている
という自負があったから、多少ミスしても優勝できるだろう、と思っていたのだーー
四大陸で見えた課題には、日本選手にさらなる努力(苦役?)を課すことになりそうだが
大逆転を許し、さぞかし落ち込んだだろうとばかり思っていたゆづの能天気!?な姿には、
ほっとさせられた。サンスポ記事
より![]()
会見後には、自分より2人後の滑走順だったレイノルズの滑りを映す
モニター画面に見入り、
「フリーで172点!? すっげー!」と奇声。
大逆転を許した“フリーで4回転ジャンプ3発”の威力を心に刻んだ。
