日経記事 チームオーサー | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

前世の記憶 ~Past Life Memories~

占い師や精神科医に頼ることなく、自力で前世を蘇らせる方法。

他 映画、音楽、スポーツ関連記事も書いています。



前世の記憶 ~Past Life Memories~


最近、ゆづ関連の記事が増えてきてしまいました。

あくまでサブカテゴリーのつもりだったのですが・・汗


今日は、日経電子版の記事を載せさせていただきました。

全文は最後に貼ったリンクから御覧下さい。


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・・カナダのトロント中心部から車で約30分、住宅街の近くにオーサー氏がディレクターを務めるプライベートクラブ「トロント・クリケット・スケーティング&カーリング・クラブ」がある。

 ここで、カルガリー五輪アイスダンスの銅メダリスト、トレーシー・ウィルソンさんとともに指導している。ときに振付師のデービット・ウィルソン氏が加わる。

中略

1人のコーチではなく、チーム体制で指導するからトップ選手を何人も抱えられ、選手たちは互いに切磋琢磨(せっさたくま)できる。たとえコーチの1人が所用で外れても、別のコーチが練習に付き添えることもポイント。「スケーターは常に『見られている』ということが重要だからね」とオーサー氏。

 ある日曜日の練習では、オーサー氏がフェルナンデスのジャンプを見ている間、トレーシーさんが羽生にスピン姿勢に入るときの足の入り、腕の回し方を厳しくチェックしていた。

 そして次の瞬間にはトレーシーさんがフェルナンデスを、オーサー氏が羽生を指導。そうした間でも、どちらかがいいジャンプを跳べば、2人から「グレート」「ワーオ」といった称賛の声があがる。2人のコーチとも精力的にリンク上を動き回っているので、練習全体に活気がある。

 この日はデービット氏も訪れ、ポイントごとの感情の出し方を、細かく指導していた。通常、プログラムの振り付けが終わると、選手は年に1~2回手直しを頼む程度だが、ここでは週に1度チェックし、適宜手直ししてくれるのだから、大変ぜいたくな環境といえる。

中略

オーサー氏は金妍児を教えているころから、シーズン初戦と、一番大きな大会にピークを合わせてきた。「常にパーフェクトの演技なんてできない。仮にいつもノーミスだったとしても、それではスピリットに欠けた演技になってしまう。選手には“マジックモメント”ともいえる瞬間があるから」とオーサー氏。

いいスタートを切るために初戦を重視し、その後は「マジックモメント」に向けて演技の“熟成期間”に入る。

 こうした指導法に加え、どんな選手にも合わせられるところがオーサー氏のすごいところかもしれない。フィギュア界は、親が選手に対して大きな影響力を持つケースが多く、親に振り回されて疲れ果ててしまうコーチも少なくない。しかし、オーサー氏は柔和な人柄で受け流す。

 不可解な採点に対して厳しい態度で審判に詰め寄ることもあるが、基本的にオーサー氏はいつ会っても朗らかだ。こんなに話しかけやすいコーチも珍しい。

中略

羽生について、オーサー氏もデービット氏も「super-talented(超・才能がある)」と口をそろえる。オーサー氏は「素晴らしいジャンパー。そして年齢が若いのは有利」と語り、デービット氏は「体が柔らかくて表現力が豊か」と指摘する。

 欠点は「エネルギーが有り余り過ぎて、ミスが出ること」とオーサー氏。銅メダルだった世界選手権でも、フリーでは4回転ジャンプを2度決めたのに、ステップで転んでしまった。「ユズは今、(子供から)若い男性になりつつあるところだから、五輪が楽しみだよ」とオーサー氏。

中略

フェルナンデスは気分屋なところがあるが、そんなフェルナンデスについてはガールフレンドがリンク内で練習を見るのもOKだし、「寒くない?」と気遣い、雑談もする。選手が心地よいと思える環境は可能な限り、認めるようだ。

 一方、羽生は日本人らしく、誰よりも早くリンクに来て最後まで残っている。「ユズは僕にとって、完璧な生徒だよ。礼儀正しいし、一生懸命練習するし、僕たちコーチ陣を尊重してくれる」(オーサー氏)

 フェルナンデスには羽生の勤勉さを見習ってほしいようだが、羽生にもフェルナンデスから学んでほしいようだ。「ユズはもうちょっと肩の力を抜いた方がいい」とオーサー氏は笑う。


http://www.nikkei.com/article/DGXZZO47900390R31C12A0000000/