京都の勤め人② 前垂と番頭 | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

前世の記憶 ~Past Life Memories~

占い師や精神科医に頼ることなく、自力で前世を蘇らせる方法。

他 映画、音楽、スポーツ関連記事も書いています。

薄茶に縦じまの着物

腰からは細長い、黒い前垂(エプロン)

足もとには黒い足袋に草履・・・


端正な顔立ちの、30歳前後に見えるその男性は

細い、すらりとした体つきである。


客と談笑しつつ、愛想のよい笑顔を振りまいている。

それは、いかにも商売上手といったふうで

そつがない。



写真のような格子の囲い(?)の中に座っていた。

右下矢印


前世の記憶

この格子の囲いは

 帳場と客を仕切るために置く帳場格子のことで

 結界 と呼ぶらしい。


営業や事務仕事、雑用まで

お店のすべてといっていいほど

ほとんどの仕事を任されているらしいその男性は

番頭さんのような立場にあるのか

朝早くから夜遅くまで働き、最後の戸締りをして

仕事を終える。


小枝を売る商売と思った最初の映像は

お店兼店主宅の風呂用の薪が無くなったので

それを調達した時のものだった。


番頭という地位にありながら

薪用の小枝集めに奔走するーーー


見習いの身である丁稚は

そんな先輩の姿に何を思ったかーー


手招きする丁稚の表情に

蔑んだものはなかった


二人の女中が噂話に花を咲かせ

ころころと笑いながら

小枝を風呂の焚口に放り込んでいる

映像が見えた。