恋文は、前世の女性の妄想の世界である。
視線の先にいるのは
褐衣姿
(かちえすがた)
の男性だった。
弓を携え、上記のごとく矢を背負っている。
私が見たのは、黒い褐衣だった。
庭にいた私の夫らしき男性より
年は上に見えたが 位 は下だ。
夫に、弓の使い方を愛想よく教えている。
お馴染み、ウィキペディアで調べてみたーーー
ーー褐衣(かちえ)は、
平安時代から中世にかけて用いられた
狩衣に似た袖つけがあいていて
かつ衣の両脇が縫われて閉じてある
男性装束の上衣。
古くは野外に行幸する時に随従した者が着た衣装で
古くは中将・少将も着用していたが
後には高官などを警護する武官や兵士
無位の者が着用する ものとされた。
また、上記の写真を載せている
『風俗博物館』の説明でも
低い武官の正式の服装。中略
布製が本儀で 色は不定 ここでは紺とした。
黒漆の太刀を佩び、目的によって弓箭を帯する。
高貴の護衛の隋身として蛮絵(ばんえ)という獅子
あるいは熊の丸紋の摺文様を入れることもあるが
摺文様の異なるのは、所属する衛府のちがいによる。
つまり前世の私は
夫の
ボディガード
に恋していたということになる。
妄想の恋文は、この男性を想いつつ
書いていたものだったーーー
ーーまるでお昼のメロドラマ・・・σ(^_^;)
