コウのことを考えただけで、自宅にいても
職場でさえも涙が溢れたーー
(もちろん、人に見られてはいませんが・・
)
前回の 『コウの死』 を書いている間も
涙が止まらなかった・・・
あまりに悲しくて、これ以上この前世を
見たくないと思ったにも拘らず
私の意思に反して現われた映像は
小平太の嘆き悲しむ姿だったーーー
コウを水に沈めた後、よろよろと戻ろうとする
小平太の周りには、胸まであるような
背の高い草がびっしり生えている。
脇の木に手を付いて、ふらつく身体を
支えなければならないほど
小平太は打ちのめされていたーーー
震える膝を地面につき、四つん這いに
なったまま号泣する小平太・・・
どんよりした空と、何処までも続く
広大な自然iの真っ只中でーーー
辺りには誰もいない・・・
コウが死んで初めて
失ったものの大きさに気づいた。
コウが死んだ今、自分は
これ以上生き続けることなどできないーーー!
悲嘆に暮れる小平太は
いつまでも泣き続けるのだった・・・
