江戸の隠密⑤ 煙管(きせる)生方は、煙管を嗜む習慣があったようだ。 旅装のまま地面に座り、煙管を口にする姿が見えた。 別の映像では、船を待つ間、水路の淵に 腰を掛け、煙管を口にしている。 行商人に姿を変えているのか 箱を背に背負っていた。 船が来るまでゆったりと、急ぐふうもなく 煙管をふかしている。 現代なら、いらいらしてしまうところだろうに いつ来るともしれない船を ひとり笑みさえ浮かべ、淡々と待っていたーー