江戸の隠密④ 三度笠 | 前世の記憶 ~Past Life Memories~

前世の記憶 ~Past Life Memories~

占い師や精神科医に頼ることなく、自力で前世を蘇らせる方法。

他 映画、音楽、スポーツ関連記事も書いています。

遠藤は、生方より年上だ。


ヘンな関係ではないにしても

好奇心をくすぐられる・・


ーーー隠密である年若い生方を

剣術を嗜む武士崩れの男が

道中、用心棒としての役割を担い

旅の伴をするーーー


まるで、ドラマのような筋書きを連想させる。



生方は、人に人相を見られないように

三度笠を目深に被っている。


着くずれて、ラフな格好の遠藤とは対照的に

紺にかすりの模様があしらわれた

仕立ての良い着物を、きちっと着こなしている。



前世の記憶

密命を帯びて、遠国を視察する旅とすれば

それが、二人組ですることもあったのかどうか

はわからない。

しかも、浪人など雇うだろうか・・・?



ところで、生方の被っている笠について

映像で見た時は、こんな笠、男が被るものだろうか

女の被るものではないかーーーとの疑問が湧いた。


さっそく調べてみると、


三度笠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ーーー股旅ものなどの時代劇 渡世人 が被っている印象が強いが

もとは江戸 京都 大坂 の三ヶ所を毎月三度ずつ往復していた

飛脚 (定飛脚)のことを三度飛脚と呼び、彼らが身に着けていた

ことからその名がついた。

女性用として寛延 宝暦 ころまでもちいられた。

女性用は紐は後のほうを輪にして髷の下にかけ、

頤の下でむすんだが、文化ころにはすでに

女性用として用いられなかったーーー


と書かれている。


貞享(じょうきょう)年間(1684年~1687年)

に初めて製作され、文化(1804年~1817年)

頃までということなので、この前世の時代が

貞享以降であることは間違いないのだが・・


この謎に満ちた日本の前世を

まだしばらく見ることになるーーー