そろそろ出張も終盤にさしかかってきました。ワイナリー見学や見学したかった建造物、そしてアルタミラ洞窟の前までも行かれたことですし、このままマドリードに行って日本に帰れば良いのですが、ビジャビシオッサからマドリードは、ピコス・デ・エウロパ(ヨーロッパの頂点)と呼ばれる山脈を越えて(もっとも、この山脈のおかげでアラブの侵略から逃れることが出来、アストゥリアス独自の文化が築かれたともいいますが)200km以上走るのは結構キツいので、途中、カスティーリャ・イ・レオン州、バジャドリー県にあるワイナリーが経営しているホテルに泊まることにしました。
ビジャビシオッサの町もサンティアゴ巡礼の北ルートになっていて、朝早くからバックパックを背負った巡礼者たちが次々と出掛けて行きました。それに触発されて私たちも出発。
オビエドを過ぎて、レオン方面とガリシア方面に分かれる所辺りで高速へのインターを間違え、すぐに気付いたのでインターをUターン(本当はいけない)してロータリーに入った所にお巡りが張っていました。きっとここ、違反者が多い、というか間違えやすい場所なのでしょうね。運転手は私ではなくSGさんなので、車を止めろという仕草。どこから来たんだ!ビジャビシオッサとかオビエドとか言おうものなら、あそこから出てくることはないので、ヤバいなと思ったのですが、ありがたいことにSGさん、どこへ行くんだ!という質問と勘違いをして、バジャドリー、バジャドリーと答えておりました。英語が話せるか?(スペイン語で聞いてるんですよ~)とお巡り。もし話せるって言ったとしても、そいつは話せないと思いますけどね。SGさんはNO、日本語だけ!とスペイン語で答えておりました。会話になってんじゃんね~。そのうち面倒くさくなったのか、お巡りは国際免許の提示も要求せずにさっさと行けと。いいか、お前、この道を行くんだぞ!と、修正予定だった高速のインターを指さして言われました。これに乗ったら、ひたすらMadrid、Madridと書いてある方向に行け、そうしたらバジャドリーに着くと。MUCHAS GRACIAS!(どうもありがとう!)と答えて無罪放免になりました。初、職質でした。
お巡りの指導が適切だったこともあって、その後は迷うことなく無事ホテルに到着。まさに、スペインバブルの結晶ともいうべき、ワイナリーホテルです(笑) スパもあるんですよ~、行かなかったけど。
部屋に入るとウェルカムフルーツとアルスアガのワイン、クリアンサがお出迎え~ww
フルーツの左にあるリンゴとトマトは、ビジャビシオッサの朝食の残りですが(汗) 冷蔵庫も入っているものはフリーで飲めるというので、早速瓶ビールをプシュっとしました。その後、ワインを。
ホテルにはレストランも併設。ちょうどこの日、女の子のプリメラ・コミュニオン(初聖体)のお祝いだったらしく、親戚一同大勢集まってのパーティーに出くわしました。ミニ・ウェディングドレスのようなのを着て、きれいに着飾った8歳くらいの女の子、そしてお母さん、お父さんも含め、バブルはじけたってなんだってカトリックでは大事な行事ですから!カメラを向けるのはちょっと悪いかなと思ったので写真はありません。
ホテルの入り口は、カスティーリャ・イ・レオンらしく、ライオン(=レオン)がお出迎え。
内陸に入ったからか、あまり天気が良くありませんでしたが、雨には遇いませんでした。
そして夕方からワイナリー(熟成庫)を見学させてくれる(宿泊者は無料)というので、楽しみにしておりました。