エスカンシアドールの社のあるVillaviciosa(ビジャビシオサ)は、オビエドから15kmほどサンティジャーナ・デル・マルの方に戻った所にあります。
バスク、カンタブリア、アストゥリアスと北スペインを移動してきましたが、世界一のブドウ畑の作付面積を誇るスペインですが、さすがにブドウ畑は見かけませんでした。それもそのはず、北部はリンゴの産地、シードルの生産地なのです。
Villaviciosaにはエスカンシアドール社を含め、いくつものシードルメーカーがあります。
会社の名前のエスカンシアドールですが、シードルを注ぎ人のことを意味します。シェリーはベネンシアという長い柄杓の様な道具を使って注ぐのですが、シェリーを注ぐ人をベネンシアドールというように、シードルを注ぐ人はエスカンシアドールというのです。
ご挨拶のあと、工場を案内していただきました。
時期的なこともあり(秋から冬にかけて稼働するそうです)、工場は休止状態でした。稼働していると、それはもう素敵よ~、と案内して下さったテレサさんの言葉。
テレサの説明を何やら熱心に聞いているわたくし。何を説明されたのか今になっては全く記憶にありませんが…。
エスカンシアドール社は、シードルの他、リンゴのブランディーや栗、コケモモなどもリキュールも作っています。こちらはリンゴのブランディーの樽。栗の木を使っているそうです。
こちらの小樽はリンゴではないリキュール類が入っていると言っていたと思います。
蒸留する機械。この機械で蒸留してから前出の樽で熟成させます。
熟成庫を案内していただいてから、向かいにあるボトリング&ラベル貼りの工場へ。案内してくれたのはエンリケさん。バルデサベナのワイナリーの醸造責任者(バスケをやっていた2mのお兄ちゃん)の名前もエンリケでしたね。
エスカンシアドール社はシードル(アルコール度数が4%あります)などのアルコール飲料ばかりではなく、リンゴジュースも生産しているそうで、この出荷待ちの貨物はジュースだそうです。
この横顔がエンリケ。香水がほのかに香るおっちゃんでした。テレサ曰く、エンリケはとってもダンディーよ、と。アルタミラで仕入れている、250ml入り6本パックをパッキングする機械の説明をしてくれています。
コルクは空気で吸い上げて、それぞれ栓をする機械に運ばれる仕組みになっています。
工場を観終わってからオフィスに戻り、新商品だというスパークリングワイン(これはワインなので原料はブドウです)の試飲をさせていただきました。
え?ブドウも獲れるの?聞く私に、 カスティーリャ・イ・レオンなどから買っているのだそうです。エチケットが英語なのは、カリブ諸国に輸出しているからなのだとか。
アルタミラで輸入している、エスカンシアドール社のシードルです。
トレードマークはこのシードル注ぎ(エスカンシアドール)。
この後、ランチをご馳走になるのですが、エスカンシアドールに注いでいただいて、ナチュラルのシードルをたくさん飲みました。