桜田門外ノ変(オープンセット) | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

偕楽園で梅を堪能した後は、画伯のご案内にて『桜田門外ノ変』の映画のオープンセット が残っているというので、見に行きました。


映画のセットって、7~8年前に京都の太秦で見たのが最後かなぁ…。大船にも松竹の撮影所があって、松竹が撤退した跡地(現在の鎌倉女子大になる前)に「鎌倉シネマワールド」というテーマパークがあったのですが、看板映画だった『男はつらいよ』が渥美清さんの死去でシリーズ化もストップしてしまい、それに伴いテーマパークもいつの間にかなくなってしまいました。だから、本当に久しぶりに映画の現場(既に撮影は終了してしまっているので、厳密には現場ではありませんが)を見ました。


『桜田門外ノ変』、私、映画見てないんですよ。大沢たかお主演で上映されていたのは知っていたのですが、あまり興味も感じないまま、既に上映は終了してしまいました。そのうちTVでやるかも…と、思っていたのですが、このオープンセットを見てからは、がぜん劇場に見に行きたくなりました。しかし何故に残酷なのか、既にウチの方では見ることが出来ません。


Viva ワイン! 今回とっても良かったのは、セットを見学する前に「水戸っぽ塾歴史講座」が開かれていたので、それに参加したことでした。映画のシーンで使われた江戸城松の廊下(注:赤穂浪士ではありません)に座り、講師の方の話を聞きます。この松の廊下の襖、実は全部絵なんですよ。板に襖の絵が描いてあります。金具もフリンジも皆な絵です。それが映画で見ると、本当の襖の様に見えてくるから凄いですよね。この講座、当時の歴史背景などを詳しく(でも易しく)説明してくれます。一通り歴史解説をしてくれてから、一緒に館内を回って、映画に使われたシーンなどを解説して下さいました。


Viva ワイン! こちらが上で少し触れた松の廊下、襖ではなく、全て板に描かれた絵だって思えないでしょ?


Viva ワイン! この展示館の中は撮影禁止なので写真はないのですが、映画の撮影で使われた血糊の着いた着物や、張りぼての大砲などが展示されていました。映像コーナーでは、映画には採用されなかったシーンや、役者さんへのインタビューなどが見られるようでしたが、私は見ていません。


屋根の雪は約1年前の撮影時につけたものだそうで、ティッシュペーパーのようなものを濡らして吹きつけて作るのだそうです。


Viva ワイン! こちらは外のセット。ここで、井伊直弼暗殺のシーンを撮影したそうです。奥に見えるのは江戸城の桜田門。


Viva ワイン! 屋根への雪化粧の様子が展示されています。右から2枚目の写真が、屋根に吹き付けている様子です。結構それっぽく見えるから面白い。


Viva ワイン! こちらは地面に積もった雪のセット。セットとはいえ、天然の寒水石を細かく砕いて一面に敷き詰めたそうで、何トンって説明されたんだっけなぁ~、私の記憶が正しければ確か7トンと言っていた気がしますが不正確です。


この寒水石が現在も敷いてあるのですが、1年という年月が経っているので、既に茶色っぽくなっています。

Viva ワイン! 江戸城のお堀も残っています。遠くに見えるのは時の大老、彦根藩藩主井伊直弼のお屋敷。井伊直弼は、この井伊屋敷から江戸城に登城する際に、水戸藩を脱藩した者たちに18名によって暗殺されたのだそうです。


Viva ワイン! こちらが井伊屋敷のセット。これも、解説して下さった方に教えていただかないとまったく気付かないのですが、金色の金具に見えるところは全てベニヤ板で出来ています。


Viva ワイン! こちらの画像の方が分かりやすいですね。結構、金具が使われているな~って感じがしませんか?全部ベニヤ板を金色に塗ったものが貼り付けられているんです。美術さんって凄いですね~


Viva ワイン! 茶店のセットもありました。雪の日では寒そうですよね。


Viva ワイン! 一応、侍の姿をした人も展示の一部としてなのか立っていたのですが、この方、携帯電話で話をしていました。それって、ちょっと…じゃないですか~(笑)


Viva ワイン!

井伊直弼が乗っていた撮影で使われた籠。

Viva ワイン! 江戸城のお堀から桜田門を見た所。


いやあ、最初はへぇ~と思っていたくらいだったのですが、見て行くうちに結構面白くなってきて、当時の歴史背景なども考えると、桜田門外ノ変は、起きるべくして起きてしまったのだなぁと思いました。


このセット、3月31日まで展示されているようです。水戸に梅を見に行かれた際には、こちらにも寄ってみてはいかがですか?思いの外楽しめます。