オレゴン州ポートランド郊外 WES Commuter Rail の Wilsonville でいつか実物を見たいと思っていた”Budd RDC”に出会うことができました。
1702号 と後方は 1711号
通常のダイヤで3つの動く編成が必要ですが、2008年製の1000形は1001,1002、1003の3両しかなく(2001は、エンジンを持たない制御付随車)、車両故障や定期点検時に代行バス運行による不便が生じていました。
そこで中古車両に着目して入線したのがこの2両です。
2009年、アラスカ鉄道から購入しました。
1702号の経歴 (RDC-3形)
1953年 Budd社で #129としてニューヘイブン鉄道(New York, New Haven and Hartford Railroad)用に製造
1969年 ペンセントラル(Penn Central Transportation Company) #96
のちに南東ペンシルベニア交通局(SEPTA Southeastern Pennsylvania Transportation Authority)#9170
1986年 アラスカ鉄道に譲渡 #702となる。 (2008年退役)
2009年 WES Commuter Railへ入線 改修整備の上2011年より使用開始。
1711号の経歴 (RDC-2形)
1952年 Budd社で #121としてニューヘイブン鉄道(New York, New Haven and Hartford Railroad)用に製造
1969年 ペンセントラル(Penn Central Transportation Company) #82
AMTRAK#36
Connecticut Department of Transportation #36
1986年 アラスカ鉄道に譲渡 #711となる。 (2008年退役)
2009年 WES Commuter Railへ入線 改修整備の上2011年より使用開始。
※ 1702号並びに1711号の経歴記載に関し参考にしたサイト
THE SUBWAY NUT
http://subwaynut.com/ の中の「WES」に関するページ http://subwaynut.com/pnw/wes/index.php
John' s ALASKA RAILROAD Web Page https://www.alaskarails.org/ の中の下記ページ
http://www.alaskarails.org/pix/former-loco/RT-RDC.html
いろいろな角度から眺めてみました。
WES Commuter Railは、2017年にさらに2両の「RDC」を購入しています。
2007号と2011号
TRINITY RAILWAY EXPRESS と書いてあります。
Trinity Railway Express
https://en.wikipedia.org/wiki/Trinity_Railway_Express
テキサス州 ダラスとフォートワースの通勤鉄道のようです。
この車両が走っていた様子の映像がYOUTUBEにありました。
2007号 2011号が含まれませんが、日本流に言えば「甲種回送」の映像がありました。
2006 2008 2002 2003 2004 2005 2009 2010 2013 2012 の10両が貨物列車の中間に連結されています。
2007号、2011号ともカナダ向けに製造された車両が退役後にテキサス州のTrinity Railway Expressで使われた後2016年、競売にかけられるも落札できなかったが、落札者のAllearth Rail(バーモント州)と交渉の結果、購入が決まり2017年8月に入線したようです。
整備の上2018年秋から営業運転開始の予定であったが2019年に遅れるようです。
WES Commuter Railのプラットホームは高いホームなので、乗降口の改修が必要かと思われます。
1702号と1711号は、もともとが荷物スペースをもつ車両であったので荷物室のドアも利用し、荷物スペースは自転車などが格納できるようになっています。
車内の様子がわかる動画
”Budd RDC”は、1949年から1962年にかけ398両が製造されています。
アメリカを代表するディーゼルカーと言って過言はないと思います。
RDC (鉄道車両) Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/RDC_(%E9%89%84%E9%81%93%E8%BB%8A%E4%B8%A1)
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YouTubeから WESの列車が走る姿の映像
今回は、乗車はかないませんでした。
再訪は難しいかもしれませんが、いつの日かこのような鉄道に乗ってみたいと思います。
途中の駅も見てみたいものです。
この鉄道に効率よく乗るには、ポートランド市内に泊まり、早朝からか午後から行動するしかなさそうです。
ただし早朝は暗いかもしれません。日が長い夏の午後が好適かもしれません
一駅ずつ降りた場合、30分ずつ滞在できます。(ビーバートン16:05スタートの場合どこか一か所は1時間滞在できる。)