NHKホールで行われた、アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン フィルム&コンサート」に行ってきました。
同作品のイベントとしては昨年秋の京都アニメーションのイベント以来。あれから本放送やBlu-ray発売を経て、一区切りのイベントです。
物販ではパンフレットとポストカードをゲット。パンフ表紙は今回の書き下ろし。
入口にあった高瀬亜貴子さん(キャラクターデザイン・総作画監督)の額装イラスト。発売が決定しました。
17時入場。観客は女性比率が高く、男女同数かむしろ女性が多いのではと思うくらい。この作品の魅力は男女関係ないんだなと思いました。
席は、昨年秋の京都も客席ほぼ中央というたいがいな良席でしたが、今回はそれ以上のとても良い席。
定刻18時になりスタート。緞帳が上がるとオーケストラがずらり。ざっと50名くらい?楽団名は劇中の国名にちなみ「ライデンシャフトリヒ交響楽団」。指揮は吉田行地氏。コンサートマスターと握手して、最初の楽曲。
サントラアルバム「Automemories」に収録されている劇伴はテーマごとに比較的短めの曲がたくさん。今回のコンサートではその各曲を巧みにつないで組曲にして聴かせてくれました。今回のイベントが円盤でリリースされたら、アルバムとは違う趣をぜひ聴いていただきたいです。
1曲目が終わるとTRUEさんが登場、OP主題歌「Sincerely」。生で聴くのはリリースイベント以来。もちろんオーケストラバックは初。これまで響け!ユーフォニアムで吹奏楽バックはあったけど音の豊かさが段違い。そのせいか、歌詞をひと言ひと言すごく丁寧に歌い上げているように思いました。(いつも丁寧だけど、特に)
この曲、TV放映時にはOPやCMで流れただけで涙がこみ上げてました。それがオーケストラバックで生歌…早くも涙腺があやしく。
曲が終わるとキャストとシンガーの皆さんが勢揃い。石川由依さんを中央に、結城アイラさん、戸松遥さん、内山昂輝さん、浪川大輔さん、子安武人さん、遠藤綾さん、茅原実里さん、TRUEさん、そして作曲のEvan Callさんという、そうそうたる顔ぶれで圧巻です。しかも男性陣はみなタキシードで決めて緊張の面持ち。
MCは石川さん。いわば「座長」だし、より気合いが入っているように見えました。白と黒の上品な衣装に、首元にはヴァイオレットのをイメージしたエメラルドのブローチがキラキラ。髪型もヴァイオレット風に結って後ろにまとめて赤いリボンも。とても綺麗でした。
一人ずつ挨拶かたがた作品への想い。皆さんトークの盛り上げがさすがで、真面目と笑いが交錯してました。ただ、この作品に関われて良かったということは皆さん異口同音におっしゃってました。石川さんは、原作を知ったときから演じたくて仕方がなかった、「自分がやらなくては」と思ったくらいだったと。演じ甲斐があったと思います。
トークが一巡するとキャスト陣と演奏陣は退場、今回の目玉の一つである未公開Extra Episodeの上映に。これは3日後7/4発売のBlu-ray&DVD最終巻にも収録され、一足早い公開です。
内容は、4話と5話の間のお話。オペラ歌手のイルマから手紙の依頼を受けたヴァイオレット。その依頼とは「すべての女性が共感し、すべての男性の胸を打つ」恋文の文面であり、同時にオペラのクライマックスで歌うアリアの歌詞でもあった。何度書いても納得されず悩むヴァイオレット。やがて、還らぬ恋人を待つイルマの内面に触れ・・・といったストーリー。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの各話は、あらすじを文字で書いてしまうと素っ気ないほどシンプルな話が多いです。しかし、その結末に至るまでをこれでもかというほど丁寧に丁寧に描き上げ、そこにキャストの真に迫った演技と流麗な音楽を加えて強烈なテンションに高めていくのが魅力。今回のエピソードはまさにその代表格で素晴らしかったです。
特筆なのは、オペラ歌手の歌唱をTRUEさんが歌う点。圧倒的な歌唱力でクライマックスを感動の渦に叩き込みます。機会があればぜひ、見て聴いていただきたいです。
上映が終わるとイスが並べられ、声優陣が再登壇。石立太一監督も加えて突っ込んだトークを展開。キャストの一人一人が選んだ本編イチオシのシーンを上映、選んだ人が想いを語るという趣向です。
初っ端のシーンは第10話、少女アンの話で終盤アンがヴァイオレットに泣きじゃくるシーン。本編をご覧になった方は分かると思いますが、「うわいきなりそこ…!(号泣)」みたいな感じで、のっけから感極まってしまいました。心の準備も何もあったものではありません(^_;)
選んだのは石川さん。アン役の諸星すみれさんと台詞が重なる場面で通常は別録りのところをあえて同録。諸星さんのすごい演技に対して自分はこれでいいか、片手で台本を持つと手が震えて両手で支え、それでも震えるのでその音が入りはしないかなどと、どれだけ気を遣って演技してるんだと浪川さんが突っ込むほどの収録のシビアさを語ってくれました。
こういう芝居のテンションは声優でも舞台でも変わらず、経験値が生きていると思います。
ちなみにこのシーン、戸松さんと茅原さんは現場にいると絶対に泣くからとスタジオの外に出て、それでも中から聞こえるので全然違う話をしていたそうです。
他のキャストが選んだシーンも名シーンばかり。いったい何回感極まればいいのか(笑)。
特に、子安さんが選んだ第9話のヴァイオレットとホッジンズが話すシーンと、茅原さんが選んだその前にエリカとアイリス送った手紙をヴァイオレットが読むシーン。それぞれのキャラクターの想いが痛いほど伝わるし、手紙というものが人の心を載せて届くものだということにあらためて感動する、そんなシーンでした。感動と笑いのうちにコーナー終了です。
ここまでで1時間45分くらい。すでに気絶しそうなんですがまだまだ、ここからフィルム&コンサートの「コンサート」部分がスタート。
再び手際よく楽団がセットアップ、交響楽メドレーの開始です。ある部分は音に聴き惚れ、あるメロディーは場面を思い出しと、夢心地な時間が過ぎます。
数曲を演奏後、指揮者をEvanさんに交代して1曲。専門的なことは分かりませんが、なんか演奏のテンションがいっそう高くなったような気がしました。
再び指揮者が吉田さんに戻り、ここで結城アイラさん登場。挿入歌「Believe in...」を熱唱。第9話でヴァイオレットが悲しみに耐えつつ生きる意味を噛みしめる名シーンで流れる名曲。オーケストラとも合わさりすごく良かったです。
続いてTRUEさんに交代、先ほどのExtra Episodeでクライマックスに歌った「Letter」。それはもう全身全霊を傾けたようなすごい歌。しかもさっき劇中で感動したばかりだというのに、こんな魂を揺さぶる歌唱をオーケストラバックで…もうだめ、涙枯れました。
1曲演奏をはさんで、茅原実里さんのED主題歌「みちしるべ」。これもCDと違って声の震わせ方など気合いの入った歌い方でした。イベントも終盤の雰囲気です。
オーラスは再び結城アイラさんで「Violet Snow」。思えばこの曲が文庫CM第一弾に流れてこの作品を知った、特別な曲。結城さんの歌声が響き渡り、心に染みました。
以上でコンサートパート終了です。すでに放心状態。
最後に出演者全員が登壇して、それぞれの想いを語ってフィナーレ・・・と、MC石川さんの最後の挨拶に「これで我々は退場しますが」とやけに意味深な言葉が。そして出演者がいなくなったあと画面にヴァイオレット。見たことのない編集のPVで、最後に「完全新作 劇場版 2020年1月 世界同時期公開!」の文字!これには場内もどよめきと大拍手でした。
「蒼穹のファフナー」でも見たことありますが、この「イベントで登壇者退場後に隠し球PV」というのはインパクト絶大です。まして今回は1年半後の劇場版というサプライズ発表。否が応でも期待が高まります。
ということで堪能どころではない、最高の高揚感のなか、NHKホールをあとにしました。
出演者と演奏者の皆さん、至高の時間を本当にありがとうございました!












