ミラートレード研究 α -3ページ目

ミラートレード研究 α

心理的な負担を劇的に減らせるシステムトレード、中でもミラートレードを使ったトレード手法に興味をもっています。確率統計の技術を用いて自動的・機械的に資金運用し、利益を出していこうと考えています。

僕が目指しているのは一般的な個人投資家、というのとは
少し違うかもしれません。
どちらかといえば投資銀行のブローカーという方が近い。

システムトレードをやっていて、よく勘違いされるのですが
断じて「簡単だから」システムトレードをやっているわけではありません。
その方が効率的であり、心理的な負担が少なく、
何よりも分析にも時間が割けるため、この手法を選んでいます。

ただどんな立派な投資家であっても100%勝てるわけではありません。
それはシステムトレードであっても同じことです。
僕が目指すのはたとえ20連敗しても市場から撤退せず取引を継続できる投資家です。
完全に感情を排し、機械的なトレードを重ねることで
その可能性を高めていきたい。

その根拠が確率・統計です。


しかし、数字で全てがわかると思ってしまうのは危険でもあります。
数字を過信した過去の投資家たちはもう少しで世界経済さえも破壊してしまうところでした。

歴史は繰り返す
歴史に学べ


よくそういう言葉を聞くかと思います。
それはきっと、僕たちシステムトレーダーにとっても例外ではないでしょう。

だったら。

だったらアレコレとややこしい数学や統計学の話をこのブログに書いていく前に
是非とも過去、僕たちと似た人たちがどんなことを行って、
どんな成功を収め、どんな過ちを犯したのか、
そして彼らはいま何を見て、何を目指しているのか、
ということについて考えていきたいと思います。


2008年リーマンショック


あの衝撃的な為替変動は今でも記憶に新しいところですが、
あの時その舞台裏には「クウォンツ」と呼ばれる人たちの存在がありました。

彼らはリーマン・ブラザーズ、GSAM(ゴールドマンサックスアセットマネジメント)、
ドイツ銀行といった投資銀行やAQR、シタデルといったファンドで
日々何億円もの取引をこなしてきました。

彼らはNYの証券取引所があるウォールストリートにオフィスを構え、
微分学、確率解析学、量子物理学、プログラミング、応用幾何学など
一般人にはさっぱり分からない高度な学問を用いて
様々なモデルをつくり、将来を予測する天才たちでした。
多くのものが有名大学の博士号を所持し、巨万の富をわずか一代で築き上げました。



The Quants
ザ・クウォンツ
世界経済を破壊した天才たち
スコット・パタースン
永峰 涼 訳
角川書店 2010年8月
システムトレードってよく野球に例えられます。
わかりやすいので。


強い選手を目指すのが裁量トレーダー
僕たちは何かというと
選手の良さを最大限に引き出す最高の監督。

「代打、俺」みたいな裁量を混ぜながら
システムトレードに取り組む人もいます。

ここで大事なのは「最高の監督」とは何かをきちんと定義することです。


監督のすべきことは概ね以下のようなものだと考えられます。

選手のスカウト・登録       
↓
一軍/二軍の決定
↓
先発・中継・抑えの決定
打順の決定
↓
試合
↓
選手交代
↓
一軍/二軍の入替


①選手のスカウト・登録      
自分のチームを構成する選手をきめる

使うことのできるありとあらゆるシステムをかき集める

ミラートレードなら既にミラートレードが多数のシステムを用意している
したがってこのステップは飛ばしてよい

ただし自分でシステムを調達するタイプのシステムトレーダーについては
複数のシステムを自分で用意する必要がある
有料のソフトはネット上でも手に入る

また自分でシステムを書くタイプのトレーダーについても
ある程度の数のシステムを自分で用意しなければならない

注)
このブログはミラートレードを使うトレーダーを意識して書いているため
以下ではシステムを自分で書いたり購入したりするタイプの
トレーダーについては触れません
類推適用してください



②一軍/二軍の決定
お気に入りリストの作成
気になるシステムをお気に入りに登録しておく

最大ドローダウン(最大DD)
プロフィットファクター(PF)
リスクリターン率
ペイオフレシオ
などの二次的データを元に将来に渡って利益を出せる可能性が高いと
推測されるシステムを選定する

選手すべてを一軍に登録することはできない


③先発・中継・抑えの決定
打順の決定
レギュラーを決める
投手と一口にいっても先発、中継、抑えとポジションはいろいろある
勝負強い打者もいれば俊足な走者もいる

システムも同じ
思い切って利益を狙いにいけるシステムも確実に利益を積み上げていくシステムもある

それぞれのシステムの性質を押さえた上で、全体として望ましいレギュラー
つまりポートフォリオを決定する


④試合
実際に運用してみる


⑤選手交代
調子の悪い選手はベンチに下げる
調子の悪いシステムの取引を一時的に停止する


⑥一軍/二軍の入替
力のあるシステムを一軍へ
力の落ちてきたシステムを二軍へ
具体的にはお気に入り登録を外すかどうかを決定する


それぞれ詳しいところまで立ち入るととても全てのことをかけないので
全体的な流れだけを押さえておきました。

おおむね以上のようなことをそれぞれについて
統計学的な根拠に基づいて
客観的、機械的に判断ができれば
無駄に心理的な負担を抱えることなく快適な投資を行うことができます


最後に僕の監督としての目標
つまり僕が自分のポートフォリオで目指すことは何か
について触れておきます

僕がミラートレーダーとして目指すことは
負けないこと
ただそれだけです

投資をする上ではいくら勝つかよりも
負けないこと(撤退しないこと)
その方が重要だと思っています

「まず生き残れ、儲けるのはそれからだ」
ジョージ・ソロスの有名な言葉です
ほんとにその通りだと思います

個々のトレードで負けるのはまったく構いません
10回トレードして9回負けても構いません
10年後もこの市場から撤退していないこと
それが大事なことだと思っています

自分の抱えられるリスクを遥かに越えた金額をトレードして
撤退していくシステムトレーダーは後をたちません

年利2000%やら資金が5倍になったやら、
耳を疑うような利益を出す人もいるようですが、
それ相応のリスクを取らなければそんな結果にはなりえません

リスクのことを理解しないで投資を続けるのは
非常に怖いことだと思っています。

負けなければ必ずチャンスがきます
必ず勝てる時がきます

まずは生き残りましょう
話はそれからです
このブログでは確率統計の客観的な基準をもとに
システムトレードをすすめていく手法についてまとめていきます。

僕の基本的な方針がミラートレードを使った取引なので、
・裁量トレードは一切行いません
・システムの自作も行いません
したがってそういった内容について知りたい方には僕は役に立てません。
ご了承ください。


またミラートレードについても
システムの分析には様々なものがあります。

・トレンド型?レンジ型?
・何日の移動平均線をみているの?
・なんの指標を使ってるの?MACD?スローストキャスティクス?
・誰が作ってるの?

こういったことを主に分析される方も多いかとは思いますが、
僕はこういった立場はとりません。

システムの中身自体についてはまったく議論するつもりはないですし、
システム自体は得体のわからない何かとして、あえて足をつっこまない。

すべて結果だけを考えていきます。


どれだけ損失を抱えたのか
どれだけ利益を出したのか

大事なのはそれだけです。

我々がシステムトレードで目指すものは利益以外の何者でもありません。
システムの中身がなんであろうとどうでもいいと思っています。

たとえ毎週水曜日の8:35分にトレードをはじめて
9:20分に手仕舞うというようなアホらしいシステムでも
結果が出るのなら僕は採用します。


したがって
・各国の政策、指標といったファンダメンタルズ分析
・MACDをはじめとするテクニカル分析
・今後の市場の動向予測
・システムの内容検証
これらについては一切無視します。


客観的な判断基準を設定し
自動で取引を行い
統計学的に最適化をする
それが僕の考えるシステムトレードです。

といっても確率統計についてはまだまだ学び始めなので、
そこまで高度な確率統計の技術は扱えませんが^^;

VBAも使いながら、Excelで基本的な分析は行っていきます。